ELECTRIC LOCOMOTIVE EF58
EF5861 静態保存

Last Update 2023.8.1

こちらのページでは2008年6月に東京総合車両センター(旧大井工場)の御料車庫に取り込まれて以降、実質静態保存となってから61号機の姿を紹介していきたいと思います。
東京総合車両センターでの保管中には何度か同センターの公開時に何度か展示されましたが、2022年9月18日未明に大宮の鉄道博物館での展示に向け車体と台車を分離した状態で大宮総合車両センター(旧大宮工場)まで陸送されました。その後、同センターで展示に向けて整備が行なわれ、10月30日に満を持して鉄道博物館にて公開展示となりました。なお、展示当初は尾久車両センターに車籍を残していましたが、2023年5月31日に遂に車籍が抹消され、1953年7月の誕生からほぼ70年で廃車となりました。画像をクリックすると大きなものが表示されます。

 東京総合車両センター(旧 大井工場) 2008年6月〜2022年9月
EF5861 2008年の夏休み最後の土曜日、東京総合車両センター恒例の工場公開に61号機が展示されました。同機の車体は同年6/20の回送時とほとんど変わらぬ輝きを放っていました。
隣のクモハ12052も綺麗に化粧直しされていました。相棒の053はいずこに…。
東京総合車両センター  2008.8.23
EF5861 ピカピカのロクイチ。その存在感にファンだけでなく訪れた一般の家族連れも注目してました。
ちなみに入庫した時のまま、2エンド側を正面に展示されていました。保管後間もないので、車輪の踏面もまだ輝きを保っています。

展示位置の関係で、ピカピカの車体に結構強烈な赤ライトが写り込んでしまい、アングル選定に少々苦労しました。よぉ〜く見ると、カーブのため台車が若干首を振ってます。
東京総合車両センター  2008.8.23
EF5861 一番上とほとんど同じ構図ですが、しゃがみ込んで少しアオリ気味に。
昭和28年(1953年)生まれのロクイチと昭和4年(1929年)生まれのモハ31018の改造のクモハ12052.。クモハ12052からみればロクイチは息子の様な存在でしょうか。
東京総合車両センター  2008.8.23
EF5861 これでパンタが上がっていれば…。と言うのは贅沢ですね。(^_^;)
一見綺麗そうなロクイチですが、足回りのグリースはかなり汚れています。
東京総合車両センター  2008.8.23
EF5861 こうして屋外で展示された姿を見ると、鉄道博物館の館内に押し込められて展示されるより皇室車両縁の地で保存される方が、ファンにとってもロクイチにとっても幸せなのではないか…とも感じます。
東京総合車両センター  2008.8.23
EF5861 再びクモハ12052との並びです。今にもパンタを上げて走り出しそうなロクイチですが、区名札が差さっていません。その1点で、もはや現役機ではない事実に否応なく気づかされます。それでも、こうしてファンの前に姿を見せてくれたことに感謝すべきでしょうね。
東京総合車両センター  2008.8.23
EF5861 最後は正面の凛々しい姿を。カーブ上に置かれているので若干台車が首を振っています。いつかまた会えることを期待して。
東京総合車両センター  2008.8.23
 鉄道博物館 2022年10月〜2023年4月 
EF5861 晴れて鉄道博物館エントランスで常設展示となった61号機。まさかの御召装備での展示スタートとなりました。前日10月30日の公開初日には行けませんでしたが、翌日仕事が休みだったので行ってきました。残念ながら周囲をガラスで囲われているものの、その美しさは十分堪能できます。御召装備はこの1エンド側に施されています。
この日は開館直後から訪問したんですが、見るのはともかく撮影するには外光と室内の光度に差があり過ぎて厳しいですね。この時、ロクイチの周囲のスポットライトもあまり点いていなかったので尚の事でした。
鉄道博物館  2022.10.31
EF5861 同じく10月31日の撮影です。ピカピカのロクイチですが、それがかえって晴れの日の昼間に撮影すると反射でこんなになっちゃいます。ロクイチを囲むガラスの反射も激しいですね。 ところで今回の収蔵に際し、てっきり本機の車籍は抹消されたものと思い込んでいましたが、「鉄道ホビダス」の記事によると、なんと現在も尾久車両センターに車籍があるそうで、本機はJR東日本から寄託扱いになっているとの事。いつの日にか本線復帰の夢は潰えていないと言う事になりますね。問題はその時に体が動くかどうかだったり・・・。
鉄道博物館  2022.10.31
EF5861 10月31日は午前中に訪問したところ光線状態があまりにも良くなかったので、今度はPLフィルター持参で午後に行ってきました。PLフィルター無しでも前回よりは良いもののやはり明るいうちはロクイチを囲うガラスの反射が激しいですね。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 ほぼ同じアングルでPLフィルターを使用して撮影。ガラス面の反射が軽減されています。それと同時にロクイチの側面の反射も減っていますが、これならまぁ見れそうな感じです。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 2エンド側はヘッドマーク等の取付も無く尾灯が点灯されているだけの素の姿。2エンド側のエッジの効いたゴハチ本来の端正な顔を堪能できます。中央付近に液晶モニタと説明板があります。これもPLフィルター使用です。以下、10月31日と11月9日の撮影が混ざってます。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 1エンド2エンド共に運転室側窓下には御召仕様に合わせて金色の「田」と「御召」の札が挿さっています。これは2エンド側です。残念ながら実際に現場で使用された立体的な物ではなくレプリカです。
鉄道博物館  2022.10.31
EF5861 今回の収蔵に伴い、車体各部はピカピカに磨き上げられています。これはR側の側面ナンバープレートですが、やたら綺麗なのが印象的です。もしかして新造されたんでしょうか?以前は同じR側でこんな感じでした。(1999年8月撮影)少なくともメッキとか塗装は綺麗にしたんでしょうね。
鉄道博物館  2022.10.31
EF5861 ロクイチの前に設置された電照式の説明板。その隣の液晶モニターでは動画が流されています。
主に活躍した線区に山手線、中央本線が入っているのは何か違和感がありますね。山手線は山手貨物線を指しているんでしょうけど、中央本線は主に活躍とは言えないような・・・。
鉄道博物館  2022.10.31
EF5861 ところで、せっかくの日章旗クロスの正調御召装備ですが、旗が開いた状態で留められているのには少々違和感を感じますね。サービスなんでしょうが、停まった状態なんですから自然に垂らしていた方が良いと思うのは私だけですかねぇ。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 などと思いつつ、時の経つのを忘れてロクイチの周りをグルグルと・・・。このあたりはまさにロクイチマジック。この姿はどれだけ見ても見飽きませんね。

手前のガラスを少しでもクリアしようと思うとどうしても広角レンズを使用しての撮影が主になってしまいます。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 ガラスを完全にクリアして撮影するには35mmで16mmぐらいの広角レンズが必要ですかね。APS-Cの16mmではこれが限界。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 現役時は広角でロクイチを撮影する機会は展示の時以外ではあまり無かったので、ある意味新鮮なアングル。これもPLフィルター使って撮影。
鉄道博物館  2022.11.9 
EF5861 御召姿の1エンドR側の列車停止位置基準板です。10月31日に行った際には1エンド、2エンド共に御覧の様に収納されていました。
鉄道博物館  2022.10.31
EF5861 同じく1エンドR側の列車停止位置基準板です。この日は1エンドのL側R側共に引き出された状態になっていました。 ちなみに基準板の出し入れは手動で、出す時はスカート部分の裏に手を回して内側から手で押し出します。以前、出し入れさせて頂く機会がありましたが、その動きはとても滑らかで何とも言えない感触でした。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 これは1エンドL側の引き出された列車停止位置基準板です。御召装備ならやはりこうでなくては・・・。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 ロクイチの神々しい正装姿。この時はオデコ部分に当たるスポットライトが点いていませんでした。
鉄道博物館  2022.10.31
EF5861 国旗掲揚装置中央の金具。 こんなパーツを間近でじっくり見られる日が来るなんて思いもよりませんでした。
鉄道博物館  2022.10.31
EF5861 エントランスから2階へ上がるエスカレーターから撮ったもの。この日は特に注意はありませんでしたが、現在は撮影禁止になっているかも知れません。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 これは下りエスカレーターから撮ったもの。この日は平日と言う事もありエスカレーターもそれほど混んでいませんでしたが、人が多い時は撮影禁止もやむを得ないでしょうか。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 2階の吹き抜けから見た61号機。こういうアングルでロクイチを観察する機会はあまり無かったので、なかなか新鮮です。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 2階からわずかな隙間を見つけてカメラを向ける姿は、傍から見たらまるでストーカーみたいですね。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 現役時代はなかなか見る機会の無かった屋根上もじっくり見ることができます。2エンド側の屋根上。一見綺麗そうに見えるロクイチですが、屋根上は結構汚れが目立っています。また、黒色塗装部分はあちこちがひび割れ、70年近い車齢を実感させます。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 これは2エンド側のPS14Aパンタグラフ。 パンタの擦り板部分ってこんなになってるんですね。 パンタの下枠部分にパイプを結束してパン上げ状態に固定しています。架線がある状態で展示されている89号機にはこの様なパイプはありませんね。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 機械室モニタルーフ。塗装面の凸凹が製造から70年近い歳月を感じさせます。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 1エンド側のPS14Aパンタグラフ。 こちらも2エンド側と同様、パンタの下枠部分にパイプでパン上げ状態に固定しています。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 1エンド側の屋根上です。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 1エンド側から見た屋根上の全景です。 大宮工場独自の屋根上の黒色塗装の境界が分かります。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 2階エレベータ脇から正面を。この辺りは人の動きがほとんど無いので落ち着いてロクイチを眺める事ができます。但し、2階部分の梁で残念ながら車体の後が隠れてしまいます。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 エントランス入口付近から見た光景です。博物館の入場口を入るとすぐにエントランス正面に堂々と鎮座するロクイチの姿が目に入ります。その姿は辺りを圧する威厳に満ちています。
エントランスでの展示と聞いた時はどうなる事かと思いましたが、自然光の入る明るい場所での展示は、じっくりと観察するには暗く狭い車両ステーションよりも良かったんではないかと感じます。そして、外に引き出そうと思えばそれほど手間の掛からない場所とも言えますね。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 ちなみにロクイチの置かれた場所はガラス1枚隔てたすぐ隣が大宮工場の試運転線なので、様々な現役車両とロクイチとの出会いを見る事ができます。 この日はEF641000が何度も行き来していました。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 閉館時間が迫り周囲が暗くなり始めると、ロクイチを囲うガラスの反射も目立たなくなってきます。撮影をするのであればこれぐらいからが良いかも知れません。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 ロクイチの右の側扉付近に運転室への出入り台が設けられています。イベントなどで車内を公開する予定があるのかも知れません。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 雰囲気は良いのですが、キャブライトが点いていないので何と言うかちょっと怖いと言うか妙な迫力があります。キャブライトが点くとまた印象が変わるでしょうね。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 少々長めのレンズで。何か同じようなカットばかりになってますが、ロクイチ相手だとついつい何枚でも撮っちゃいます。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 このアングルで見るとゴハチの前面が流線形である事を実感します。この角度でうまく撮影すれば旗をはためかせて走行しているイメージになりそうです。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 サイド気味に見てもガラスの映り込みが目立たなくなってきます。(相変わらずPLフィルターも使ってますが・・・)
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 2エンド側も陽が落ちるとともに良い雰囲気に。個人的にはどちらかと言うと標識燈は非点灯の方が嬉しいところですが、これはこれで生きた感じがして良いのかも知れません。これもPLフィルター使用です。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 ピカピカの車体に磨きだされた足回りが美しいです。台車などの磨きだし部分は錆止めのコーティングが施されているとの事です。見た目透明なので現役時代のグリスとは違いましょうか。標識燈のレンズ部分が同心円状の加工(フレネルレンズ?)がしてあるタイプなのがレトロな感じです。このタイプのレンズは国鉄電機だとEH10、国電だと101系までですかね。昔は懐中電灯のレンズ等で見かけたましたが、街中でもすっかり見かけなくなりました。今だと消火栓の赤い表示灯で見かけるぐらいですかね。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 鼻筋や窓下のエッジが通った美しい2エンド側。手前の開き戸はメンテナンスや車内公開の際に使用するんでしょう。 開いている時に出会えばラッキー?
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 正面から見るとロクイチ独特のEとFが離れた切り抜きナンバープレートの状態が良く分かります。
良く見ると何か前端梁と車体が平行になって無いですね。どうも前端梁部分だけ傾いてる感じでしょうか?1エンド側も2エンド側ほどではありませんがよく見ると同様に傾いているみたいです。(^^;)
走行写真だと車体の揺れでたまたまそう見えてるのかと思ってましたが、去の国鉄時代の写真を改めて見てみると、いつ頃からか分かりませんがどうも以前からそうなっていたっぽいです。
鉄道博物館  2022.11.9
EF5861 そろそろ閉館が迫ってきました。せっかくてっぱくに来ていながら結局この日もロクイチの周辺からほとんど離れられませんでした。

鉄道博物館に収蔵と聞いた時に少々複雑な思いもありましたが、いつでも会いたい時にロクイチに会える事は何だかんだで素晴らしい事だと感じます。

取り合えず、復活の日までこの場で大切に保管される事を願うばかりです。
鉄道博物館  2022.11.9
 2023年4月
EF5861 展示開始以来取り付けられていた1エンド側の御召装備が2023年4月24日で終了となり、終了前の10日間ほどの短い期間でしたが、それまで広げた状態で固定されていた日章旗が自然に垂らした状態での展示となりました。以前からこの姿を期待していたので、この機会を逃すまいと行って参りました。

広げた日章旗で隠れていた標識燈(尾灯)が見える事でロクイチ本来の精悍な表情が現れます。個人的にはやはりこちらの方が断然好みです。
鉄道博物館  2023.4.20
EF5861 今回は御召装備の撮影が主なので基本的に1エンド側のカットばかりになっています。
ちょい長めの画角で・・・。自然に垂れた旗が落ち着いた雰囲気を醸し出します。
鉄道博物館  2023.4.20
EF5861 正面から見た姿。 やはりこちらの方がカッコいい!
鉄道博物館  2023.4.20
EF5861 2階のエレベータ脇からの定番アングル。
鉄道博物館  2023.4.20
EF5861 こうしてロクイチと日章旗の組み合わせを何度も間近でじっくり眺められる日が来ようとは思いもよりませんでした。 旗竿は左の旗側が手前になって交差されています。旗竿上部の玉の位置が左右で結構差があるのが分かります。
鉄道博物館  2023.4.20
EF5861 1エンドL側(2位側)の列車停止位置基準板。その上にはエンド表示板と特別仕様のATS表記板で、さらにその上には車体のここにだけ取り付けられたJR東日本の銘板。89号機も同様に2位側のみ同様の銘板が取り付けられています。両機とも銘板全体が車体と同色に塗られて目立たなくはなっていますが、JR東海の122、157号機、JR西日本の150号機にはこのような銘板は取り付けられておらず、最初に見た時は随分と無粋な物を・・・と思ってしまいました。
エンド表示板とATS種別板の全体が金色になったのは1999年の中央御召の整備後からで、両毛御召時は文字と淵部分だけ金色で、それ以前はそれぞれ現在と同じプレートながら目立たない色合いでした。ATS表記が白ペンキ書きからプレートに変わったのはいつ頃からでしょう?
鉄道博物館  2023.4.20
EF5861 いつものサイド気味のアングルです。ロクイチの手前に何やら立て看板が足されていますね。確認しなかったんですが音声ガイドの案内でしょうか?17時の閉館間際ですが4月末では外はまだまだ明るいうえこの日は晴天で、PLフィルターを使ってもガラスの映り込みが前回よりも多くなってしまいました。
鉄道博物館  2023.4.20
EF5861 閉館のアナウンスが聞こえてきたところでこの日最後の一枚。流石にこの時期だとまだまだ外は明るいです。

取り合えずこの日はこれでお終いです。
鉄道博物館  2023.4.20
EF5861 上の写真から4日後。どうしてもロクイチを囲むガラスをクリアした写真を撮りたくなり、新たに導入した広角ズームを持ち再訪しました。(^^;) ロクイチの姿はすっきりと撮れましたが、かなりきつめの広角なのでどうしても遠近感がきつくなり妙な感じになってしまいます。
本線走行とまでは言わないまでも、いつか広々とした屋外でロクイチと対面したいところです。
鉄道博物館  2023.4.24
EF5861 同じく広角レンズでガラスをクリアして正面から撮影。人間の視野を超えた広角独特の描写にはやはり違和感を感じます。
鉄道博物館  2023.4.24
EF5861 そのまま下から煽りで。こちらの方が絵になりますかね。 昨年に訪問した時よりも先輪のタイヤ踏面の錆が増している様で、どんなに綺麗な状態で展示されていても、現役機ではないことを(車籍は残っていますが)改めて感じさせられます。
鉄道博物館  2023.4.24
EF5861 腕を思いっきり伸ばして液晶モニタを見ながらの撮影。ロクイチの全体像は納まりますが不安定な体制でなかなか撮りづらいです。 ちなみに館内は三脚や脚立の使用は禁止です。
鉄道博物館  2023.4.24
EF5861 次にいつ見られるか分からない御召装備を中心に各部のクローズアップを。

国旗掲揚装置の中央部分の国鉄紋章と房部分。房の後ろにはボルトで取り付けられたヘッドマーク取付座の下の部分が見えています。また、取付座部分の前面踏板は欠き取られています。
鉄道博物館  2023.4.24
EF5861 1位側から見た国旗掲揚装置。旗竿と当たる部分の前面踏板の欠き取り具合も分かりますね。また、ヘッドマーク取付座の下側の形態も確認できます。
鉄道博物館  2023.4.20
EF5861 同じく1位側から見た国旗掲揚装置。スカート部分にネジ留めされた台座にこの様にネジとナットで取り付けられています。
鉄道博物館  2023.4.24
EF5861 同じく1位側から見た国旗掲揚装置の中央の旗竿の交差部分。 交差した旗竿のそれぞれの角度の違いに注目。横から見ると旗竿上部の玉の位置はかなり前後しています。
鉄道博物館  2023.4.24
EF5861 旗竿の交差部分のアップ。複雑なパーツで構成されていて、それぞれがネジ留め組み立てられています。どのパーツもピカピカです。
鉄道博物館  2023.4.24
EF5861 1エンドR側前端バリ側面に取り付けられた誘導握り棒。鎌倉御召以降はEF58116のステンレス製の物が常時取り付けられています。(それより前は御召牽引時のみ取り付け)刻印を見ると一見EF58115にも見えますが、良く良く見るとやはり116号機の様です。Lの刻印を消した上からRが打刻されています。
ちなみに61号機に116号機の握り棒が取り付けられる様になった経緯は「EF58ものがたり」によると、「東京機関区に新製配置された115・116号機は日本車輛で国鉄向けに戦後製造した初の電気機関車であった。そこで、同社ではこれを記念して、この2両にステンレス製の握り棒を装備して落成させた。東京機関区新製配置後このステンレス製の握り棒が同区研修陣の目にとまり、お召機61号機用として116号機の1組(4本)が保管されることになった。」との事です。
鉄道博物館  2023.4.24
EF5861 刻印部分が分かりにくいので向きを変えて拡大しました。表面を磨いた為か刻印自体が薄くなっているのと”6”の打刻が若干左に傾きその上の部分の横向きの傷で5にも見えますが、左のEF58の”5”と比べると明らかに異なるので”6”で間違いないと思います。拡大するとステンレス製の握り棒の表面にも結構錆が浮いてきているのが分かりますね。ちなみに2エンド側の握り棒は確認し忘れたので2001年に撮影した2エンドR側の握り棒です。こちらは取り付け位置はR2なのになぜかL1の上にR1が打刻されています。
ところでステンレス製握り棒を持つもう1両・115号機のそれはそのまま同機が付けていたんでしょうか?気になるところですが今となっては確認のしようがありませんね。
鉄道博物館  2023.4.24
EF5861 走り装置のあちこちにロクイチが一般のEF58とは異なる特別な存在であることを示す刻印を見る事ができます。これは、担いバネを台車台枠で受ける為のバネ受け部分です。
鉄道博物館  2023.4.24
EF5861 61号機に取り付けられた主電動機MT42Fの銘板。61号機のMT42は1983年(昭和58年)4月に大宮工場に入場した際にかつて東京区に在籍していたEF15の解体部品でMT42Fに交換されたとあります。(「鉄道ファン」1984.1)
元のMT42の製造は昭和29年5月日立でMT42Fへの改造は昭和42年12月広島工場です。
日立製で昭和29年5月落成のEF15は90号機が該当しますが広島区に在籍した事はありません。同年6月落成だと91号機が広島区に昭和39年から在籍していますが同区で廃車となっています。他のEF15を調べても該当する機がいないので、もしかしたら広島区時代にEF1591と他のEF15との間で主電動機の振り替えが行なわれ、その後、東京区、もしくは大宮工場担当区に転属したのかも知れません。ちなみに、ロクイチの他の主電動機には富士電機製の物があり、そちらはEF15201の物の可能性が高いです。
鉄道博物館  2023.4.24
EF5861 上とは別のMT42Fの銘板です。こちらのMT42は昭和31年3月東洋電機製造でMT42F改造は上と同じく昭和42年12月広島工場です。
東洋電機で昭和31年3月落成のEF15は無く、それ以降は昭和32年6月の141、7月の142、8月の143、昭和33年8月の196、9月の197、10月の198、11月の199号機で、そのうち196、197号機のみ昭和40年から43年に広島区に在籍、その後、宇都宮を経て最終的に甲府区で昭和59年、60年にそれぞれ廃車となっています。と言う事で、東京区には在籍していませんが大宮工場で解体されたと思われる196号機か197号機の物の可能性が高いかと思います。
ロクイチの6個全ての主電動機の銘板を確認したわけではありませんが、3か所だけでもそれぞれ違う経歴の物が使われており、他の3個についても気になるところです。 現在の展示状態だとL側が見られないので難しいところですが。
鉄道博物館  2023.4.24
EF5861 2エンドL側(4位)の標識燈。点灯状態だとレンズ部分の同心円状の加工(フレネルレンズ?の具合がよく確認できます。
鉄道博物館  2023.4.24
EF5861 2エンドR側(3位)の標識燈。前面の後退角を持つ車体に対してレンズ部分が正面を向く様に加工されています。ちなみに更新改造などで外蓋開閉式に改造された物はそのまま車体と平行にレンズが外を向いた形に取り付けられています。(上から見ると標識燈が外に開いた状態)
鉄道博物館  2023.4.24
EF5861 2階の吹き抜け部分からの定番アングル。 優雅な大窓が強調されます。
鉄道博物館  2023.4.24
EF5861 20日と違いこの日は終日曇りだったので多少は光線状態は多少は良くなったでしょうか。余り変わらない??
鉄道博物館  2023.4.24
EF5861 閉館時間が迫ってきましたが、曇っていても4月末だとまだまだ外は明るいです。
鉄道博物館  2023.4.24
EF5861 帰り際に定番のアングルでもう一枚。トップページで使用したカットです。 この日でこの姿とも一旦お別れです。わずかな期間でしたが旗を垂らした姿を拝むことができたのは幸いでした。

さてさて今度はどんな姿を見せてくれるでしょうか。

鉄道博物館  2023.4.24
 2023年4月26日〜
EF5861
上の写真撮影後、丁度2か月後にHP開設25周年を記念したオフ会?にて普段着姿になったロクイチに会ってきました。この段階で既に車籍が抹消されていたとは知る由もなく…。いつもの定番アングル。ロクイチ手前の立て看板はやはり音声ガイドの案内でした。
鉄道博物館  2023.6.24
EF5861 2エンド側です。一見以前と変わらない様に見えますが「田」の区名札がお召仕様の金文字ではなく普通の白文字になっています。御召札と同じく材質は実際に使用された物ではなく紙に印刷した物の様です。
鉄道博物館  2023.6.24
EF5861 お召装備が解かれた1エンド側正面。こちらのお顔は度重なる修繕で鼻筋が少々乱れ窓下のラインが甘くなってしまっています。今回近づいてまじまじ観察すると今まで旗で隠れていた部分にいつ付いたものなのか結構傷が入っていました。
鉄道博物館  2023.6.24
EF5861 2階のエレベーター脇から床にカメラを置いてガラス越しに撮影。こうすると何とか手前の1エンド側パンタだけ梁をクリアできます。ロクイチの屋根に大分埃が積もってきたような…。
鉄道博物館  2023.6.24
EF5861 夏至の3日後と言う事もあり、この日は閉館時まで周囲は明るいまま。ガラスの映り込みが激しかったのでここからは例によって部分アップばかりです。2エンド側のヘッドマーク取付座の受けの部分が何やら傾いています。
鉄道博物館  2023.6.24
EF5861 同じく2エンド側のヘッドマーク取付座の下部です。よく見るとあちこち傷が付き塗装が剥がれています。もっともヘッドマークの付け外しで当たる部分なので当然ですが。
鉄道博物館  2023.6.24
EF5861 前回撮り損ねた2エンドR側の握り棒です。EF58116の刻印が2001年に撮影した時に比べると随分薄くなって”6”の文字はほとんど消えかかってます。と言うかこれって刻印のR1とL1の刻印がR2とL2になっていたり文字の並び方を見るとどうやら別物ですね。以前は1エンドL側に取り付けられていた物でしょうか。刻印の内容を見ると、取り敢えず取り付けできれば各握り棒の取付場所にはこだわっていない様ですね。
鉄道博物館  2023.6.24
EF5861 1エンドR側のエンド表示板、ATS種別板と列車停止位置基準板。基準板の出し入れで当たるのか収納口の周辺の塗装が結構剥がれています。
鉄道博物館  2023.6.24
EF5861 2エンドR側のエンド表示板、検査表記、ATS種別板換算表記と列車停止位置基準板。検査表記などは手書きではなくインレタになっています。エンド表示板などの取付位置が若干左に変更されているようで、以前の取付跡や表記の痕跡がうっすら見えています。
鉄道博物館  2023.6.24
EF5861 同じく2エンドR側の列車停止位置基準板です。収納口の周辺の塗装がこちらも結構剥がれています。
鉄道博物館  2023.6.24
EF5861
帰り際にもう一枚。昼間とほとんど光線状態は変わってませんね。次は陽が短くなった頃にまた訪問しましょうか。
鉄道博物館  2023.6.24
 オマケ
EF5861 東急大井町線から撮影した現在解体中の大井の御料車庫の在りし日の姿です。
12階建ての巨大なアパート6棟が建ち並んでいたJR東日本大井町社宅(旧国鉄広町アパート)の解体で、それまで建物の影に隠れていたレンガ庫が姿を現した時です。この時点ではこの庫の中にロクイチも収容されていました。その後、手前の更地には2021年8月31日までJR東日本経営の「スポル品川大井町」が開設され、様々な屋外スポーツ施設が設置されていました。
東京総合車両センター 御料車庫  2018.2.8


EF58 Top Page Back ●EF5861 1994〜1995 ●EF5861 1996〜1998 ●EF5861 1999 ●EF5861 2000 ●EF5861 2001 ●EF5861 2002
●EF5861 2003 ●EF5861 2004 ●EF5861 2005 ●EF5861 2006 ●EF5861 2007 ●EF5861 2008 ●EF5889 ●EF58122 ●EF58150 ●EF58157