2000年 |
|
RSEC主催「さようならレインボー」号を牽き多くのファンが待ち受ける駒形―伊勢崎を行く61号機。この日は専用機EF8195とプッシュプルで高崎線・宮原〜両毛線・国定〜高崎〜上野で牽引、ロクイチは1月の「奥利根」以来久々の登板でした。この運転に際し同機は前日に品川から田端へ回送されていますが、その際シナオク回送で「ゆとり」も牽引しています。
9647レ「さようならレインボー」 駒形―伊勢崎 2000.3.5 |
|
こちらは例によって50mmで撮影。雲一つない青空とロクイチの組み合わせは私にとって珍しく、思わず空を大きく入れて撮りたくなってしまいました。この日は下り方が61号機でした。私にとってロクイチの本線走行姿の撮影は昨年の「オリサル」以来、約半年ぶりでした。(^^;)
9647レ「さようならレインボー」 駒形―伊勢崎 2000.3.5 |
|
こちらは同区間の伊勢崎寄りでタイム母艦さんが撮られた物です。雲一つない晴天にピカピカのロクイチが映えますね。
撮影:タイム母艦さん 9647レ「さようならレインボー」 駒形―伊勢崎 2000.3.5 |
|
国定から折り返し95先頭の列車にぶら下がり状態の61号機。1998年のクリスマストレインで撮れなかったロクイチの流し撮りを今度こそ!と思いましたが結果は?今回はパンタは両パンでしたが駒形停車の為のろのろで今にも止まりそう…。流し撮りには少々きつかったです。おまけにこの日は風が強く、突風でレンズがあおられてしまい、あまり遅いシャッターも切れず、結局1/90秒ではほとんど流れてくれませんでした。哀号、次回こそ…。(;_;)
9648レ「さようならレインボー」 駒形―伊勢崎 2000.3.5 |
|
流し撮りを終えた後、そのまま列車全体を撮影。手前の雑然とした畑やほとんど咲いてない梅の木など冴えない構図ですが、とりあえず記録と言う事で…。
9648レ「さようならレインボー」 駒形―伊勢崎 2000.3.5 |
|
駒形駅でのバカ停中を駅構内の踏切よりねらい打ち…。偶然撮れてラッキーでした。
9648レ「さようならレインボー」 駒形 2000.3.5 |
|
踏切からロクイチ様のご尊顔を。正面顔ってきっちり撮ろうと思うと意外と難しいですね。光線状態や台車の状態などなかなか満足行く物はありません。この写真も光線状態がもう少し良ければ…。
9648レ「さようならレインボー」 駒形 2000.3.5 |
|
リンクでお世話になっています「ほりのさん」が同じく駒形駅構内の踏切で撮影した1枚。
撮影:ほりのさん(JNR
Runners) 9648レ「さようならレインボー」 駒形 2000.3.5 |
|
せっかくなのでもう1枚と、ウロウロと撮れそうな場所を探していると小さな梅林を発見。構図が煮詰まらないうちに列車が来てしまい、中途半端な絵になってしまいました。とほほ…。(;_;)
9648レ「さようならレインボー」 駒形―前橋大島 2000.3.5 |
|
月初めのレインボーに続いて今度は品川のお座敷客車「江戸」のさよなら列車をEF641001と牽引。久々に東海道旅客線を行く61号機を見ることができました。これはタイム母艦さん撮影の品川運転所から品川駅に入線する61号機と「江戸」です。丁度ポイントを渡り終えるところで、ロクイチの台枠が大きく首を振っているのが面白いですね。カーブ通過時の独特の様子が良く分かります。
撮影:タイム母艦さん 「Last Run 江戸」 戸塚―大船 2000.3.31 |
|
同じく「江戸」のさよなら列車です。この日は品川〜小田原間をEF641001とのプッシュプルで往復。往路は旅客線、復路が貨物線経由でした。さよなら列車と言うのが寂しいですが、東海道旅客線を疾走する61号機はやはり魅力的です。ロクイチが東海道を行くのも久しぶりで、地元と言うこともあり久々に気合いが入りました。
9801レ「Last Run 江戸」 戸塚―大船 2000.3.31 |
|
EF641001先頭の同列車の往路。EF641001とのPPは一昨年の「ゆとり」牽引以来でしょうか…。列車通過前まで晴れていたのが通過直前に雲が掛かってしまいました。61号機の尾灯が片方しか点いてない様に見えてちょっと妙な感じですが、ゴハチの尾灯はアングルによってこんな感じに見えることがママありますね。
9802レ「Last
Run 江戸」 東戸塚 2000.3.31 |
|
同列車は品川駅8番線に到着後、EF641001が切り離された状態で展示されました。7番線の「さよならレインボー」の発車後、推進で品川運転所に引き上げていきました。国鉄時代末期に華々しく登場したジョイフルトレインもここ数年で引退が相次ぎ、後継車は電車か気動車ばかり…。定期列車同様、機関車の活躍する場が急激に減っています。
「Last Run 江戸」 品川 2000.3.31 |
|
同じく品川駅に停車中のロクイチと江戸。昼間のこの位置は光線状態が滅茶苦茶でどうやっても綺麗に撮れませんねぇ。(-_-;)
「Last Run 江戸」 品川 2000.3.31 |
|
「江戸」の丁寧なイラストが入った「Last Run 江戸」のヘッドマーク。 職員さんの愛情が感じられますね。
「Last Run 江戸」 品川 2000.3.31 |
|
まともに撮りにくい事もあり、普段あまり撮らないアングルで。(^_^;)>
艶やかなボディは1年前にお召整備を受けたとは言えとても半世紀近く経過した車体とは思えません。その流麗な車体に比して、板バネに釣り合い梁の複雑なバネ機構やブレーキ引き棒など武骨な足回りが何と言ってもゴハチの魅力です。白熱灯に浮かび上がる機械室のSG制御機器のアナログメーターも良い雰囲気です。
「Last Run 江戸」 品川 2000.3.31 |
|
鶴見線営業所開設10周年を記念したイベント参加で約13年振りにで同線に61号機が入線。101系と共に弁天橋電車区で展示されました。61号機の前回の鶴見線入線は1987年11月でやはりイベント展示によるものです。今回、ロクイチは展示当日に品川〜新鶴見〜鶴見〜浜川崎〜弁天橋と言う経路で回送されました。これは浜川崎からの回送で弁天橋を目指す姿です。運河を行く姿が実に鶴見線らしいですね。
撮影:パックマンさん 単9980レ 安善―浅野 2000.6.10 |
|
同じく単機で鶴見線を行く61号機です。線路の上を高圧線が通った鶴見線独特の架線下を行く姿です。単機と言う事で正面から狙えるこの場所を選びました。
この日は雨こそ降らなかったものの終日ドン曇りでした。最も晴れたらこの辺りは半逆光なのでかえって良かったかも知れません。遠く霞の中から一燈のヘッドライトが浮かび上がります。ゴハチ(特にロクイチ)の撮影では、この一燈ライトが目に入った瞬間が最高にテンションが上がる時ですね。あの興奮をいつかまた味わいたいですね。
単9980レ 浅野 2000.6.10 |
|
ヘッドライトを輝かせゆっくりと近づいてくる61号機。ロクイチがフレームアウトするまで、かなりの枚数シャッターを切ってまして、せっかくなので動画風に連続写真でお届けします。
単9980レ 浅野 2000.6.10 |
|
運河に掛かるガーター橋を渡る61号機。 この青い鉄橋はパックマンさんの写真の物と同じです。以前クモハ12を追いかけていた時に何度となく撮影した構図ですが、よもやロクイチで撮れるとは思いませんでした。
単9980レ 浅野 2000.6.10 |
|
踏切を渡りゆっくりと浅野駅に進入する61号機。 ロクイチを真正面から狙う機会も意外とありそうで無かったりします。客車を牽いていたらやはりそれを入れて撮る構図になりますから…。今になってみれば動画も撮っておけば良かった…。
単9980レ 浅野 2000.6.10 |
|
浅野駅を通過する61号機。タイミングよく駅を発車する下り103系がフレームに入り、駅名標と共に鶴見線らしさを出せました。
単9980レ 浅野 2000.6.10 |
|
同じく浅野駅を通過する61号機。103系の車掌氏も珍客に驚いたのか、ロクイチを見つめる姿が印象的です。
単9980レ 浅野 2000.6.10 |
|
お馴染み回4541レの出区前の入れ換え光景。これぐらいのアングルで見る61の面構えはホントに良いですね。
撮影:EF66-52さん 尾久 2000.7 |
|
翌日尾久で行われるイベント参加に備えていつもの品川〜尾久の回送スジを単機で行く61号機。この頃からこの小回送に客車が付かないく事も多くなってきました。2日後の17日の品川への返却回送にも客車は付かなかったそうで残念。(前日の1118のシナオクでは「ゆとり」に14系が付いた12連だったそうで…。おいおいって感じですね。^^;)
回1541レ 五反田 2000.8.15 |
|
尾燈を光らせ走り去るロクイチ。天気が悪く夕方の様に暗かった事もあり、大窓から覗く機械室廊下の灯りが印象的です。
回1541レ 五反田 2000.8.15 |
|
この年の夏、61号機は恒例と思われた「駒子」や「EL奥利根」運用にも就かず静かな夏となりました。そんななか同機が参加した唯一のイベントが8月24日〜31日に品川駅が企画した「品川鉄道探検隊」でした。これは品川駅から167系メルヘン車に乗って品川運転所構内へ移動、ターンテーブル実演や展示機関車の見学を行ない、再びメルヘン車に乗って動作中の洗浄機を通過して品川駅に戻るというもので、期間中午前午後の2回開催されました。
61号機はマークを付けて他のカマと共に展示されましたが、残念ながら各機パン下げ状態の展示でした。 これは「つばめ」マークを付けた2エンド側の姿です。このマークは綺麗なのでリバイバル「つばめ」運転時に製作された物でしょうか?文字が立体的になった正調タイプです。
品川運転所 2000.8.26 |
|
パン下げだった事もあり寄りの写真が多くなってます。実際にはもっと色々と撮ってますが、パーツのアップばかりなので割愛します。これは2エンドR側(3位側)の誘導握り棒です。普通の鉄製にメッキ仕様の物が取り付けられており、メッキが薄くなっているのか少し錆が浮いています。見てのとおりEF58116の刻印はありません。
(鎌倉御召し以降の2エンドR側握り棒)
品川運転所 2000.8.26 |
|
これは2エンドL側(4位側)先端を覗いたところ。中央の物干し台みたいな物はSGホース掛け。前端梁の後ろから伸びたコードは供奉車との連絡電話用の線。その上の車体スカートの切り込み部分にお召列車用の列車停止位置基準板が収納されています。
品川運転所 2000.8.26 |
|
特に案内があるでもなく各自思い思いに展示車両を見学する事が出来ました。お蔭で普段なかなか見られない所もじっくりと観察出来ました。これは近くにいた職員さんに断って列車停止位置基準板を引き出したところです。スカートの裏側から手動で押し出すのですが滑らかなその感触は何とも言えませんでした。
品川運転所 2000.8.26 |
|
同じく列車停止位置基準板を誘導踏み段に乗って上から見たところ。ほとんど飛んでしまってますが基準板先端中央に赤線が刻印されています。 お召運転時の停車位置の基準がいかに厳しいかを物語ります。
品川運転所 2000.8.26 |
|
61号機主電動機の銘板です。FJ62Gさん撮影の物は富士電機製でEF15201の物ですが、これは日立製です。MT42F改造は昭和42年12月にやはり広島工場となっており、これも広島区から首都圏に転属してきたEF58かEF15の物と言えそうです。残念ながらMT42の製造日が判読できず、どのカマの物か特定は難しそうです。どうやら主電動機は数機の中から状態の良い物が選択されたようです。この頃はまたこんな機会もあるだろうと細かくチェックしませんでしたが今となっては全主電動機を見ておけば良かったかもと少し後悔。まぁ、そこまで気にする人もいないとは思いますが…。
品川運転所 2000.8.26 |
|
ぐるりと回って「はと」のマークを掲げた1エンド側です。歴史を感じる風格のあるマークがロクイチに似合います。 この「はと」のヘッドマークは直径800mmの大型のタイプで、EF57や旧EF58にも付けられた由緒正しい物です。
品川運転所 2000.8.26 |
|
1エンドR側(1位側)の側面昇降段の欠き取り部分です。ご承知のとおり61号機の飾り帯はステンレス製ですが、後に欠き取られた奥行きの部分は一般機と同じく普通鋼にクロームメッキとなっています。この時にはメッキが剥がれて錆が浮いてました。
品川運転所 2000.8.26 |
|
同じく1エンド側です。この大型マークは新EF58にも付けられましたが、暫くしてEF58用の660mmの小型マークが作られ、実際に新EF58がこのタイプを掲げて走った期間は短かったと思われます。
品川運転所 2000.8.26 |
|
見学の最後に撮影タイムが設けられ他の展示車両と並びの写真が撮れました。なかなか豪華な顔ぶれですがパンタが上がってないのが玉に傷…。このイベントは今回を皮切りに毎年定例になりましたが、展示機のパンタも上げられる様になった模様。確か参加者アンケートにパン上げして欲しいと書いた気がします。もしかしたらそういう要望が多かったのかも知れませんね。
品川運転所 2000.8.26 |
|
ロクイチに露出を合わせるとカシガマやEF64の警戒色が真っ白に飛んじゃいますね。(^^;)
この展示場所は当時の高輪群線の端っこだと思いますが、現在は新しい電車区になってる辺りでしょうか?
品川運転所 2000.8.26 |
|
最後にもう一枚。61号機も実際にこのマークを掲げてかつて「はと」の先頭に立った日があったかも知れません。
品川運転所 2000.8.26 |
|
3月の「江戸」のさよなら運転以来、実に久方ぶりの本線仕業となった「さよなら20世紀踊り子号」。正調ヘッドマーク(厳密には少々異なりますが)も颯爽と午後の東海道を駆け抜けました。
今回はさすがに伊豆急線内には入線せず、東京から伊東までの運転となりました。ロクイチにとっても久々の東京発となった今回、新橋のカーブを行く姿も良いですね。私も最後まで田町で撮りたい気がしてなりませんでした。
撮影:タイム母艦さん 9027レ「さよなら20世紀踊り子号」 新橋 2000.12.9 |
|
「激パ」ポイントとなった新子安を行くロクイチ「踊り子」。
撮影:EF5853さん 9027レ「さよなら20世紀踊り子号」 新子安 2000.12.9 |
|
100名以上が集まったと言うお馴染み石橋のカーブを行く。
撮影:みっくさん 9027レ「さよなら20世紀踊り子号」 早川―根府川 2000.12.9 |
|
同じく石橋カーブの定番ポイント。この日は天気も良く、正に小春日和の実に穏やかな天気でした。青く澄み切った相模湾が何とも良いですね。
撮影:とら吉さん 9027レ「さよなら20世紀踊り子号」 早川―根府川 2000.12.9 |
|
ちょっぴり秋色に染まった木々をバックに61号機は短い汽笛を鳴らして颯爽と走り去っていきました。その姿は往年のEF58の姿を偲ばせるに充分でした。このポイントでは午後になると凄い勢いで山の陰が伸びてきて、通過直前までどうなるか冷や冷やでした。何とか持ってくれましたがやはり手前の影が少々目障りですね。おまけにできるだけサイドを入れようとした結果、編成長さの見切りを誤ってしまい最後尾が架線柱に掛かってしまうというミス。情けなや…。(;_;)
9027レ「さよなら20世紀踊り子号」 根府川―真鶴 2000.12.9 |
|
気を取り直して伊東まで追いかけ。61号機は既に14系から切り離されていましたが、その後も回送までの間ずっとパン上げライト点灯で停まっていました。JRさんの粋な計らいに感謝です。車体や足回りももピカピカで夕陽に輝く姿は実に美しかったです。ただ、架線柱の影がロクイチの顔に掛かってしまっているのが難ですが。今回、ちょっと残念だったのが14系の表示が単なる「臨時」だった事とその車体の退色です。なまじロクイチが綺麗だっただけに際立ってしまい見ていて可哀相でした。
伊東 2000.12.9 |
|
ピカピカのロクイチに「踊り子」マークが良く似合います。厳密にはL特急マークが無かったり淵が金帯になっているなど細部は異なっている様ですが、ほとんど気になりません。
伊東 2000.12.9 |
|
冬の良い感じの光線を浴びて佇む61号機。これで影が無ければ言う事ないんですけど、あまり長居できる撮影場所では無かったのでこれで妥協。(敷地外ですが金網から手を離したら2〜3m下に落ちちゃう様な足場の定まらない場所で…)ところで今回、残念だったのが14系の表示が単なる「臨時」だった事と、その退色が激しかった事でしょうか。なまじロクイチが綺麗だっただけに際立ってしまい、見ていて可哀相でした。
伊東 2000.12.9 |
|
うまい具合に隣に原色185系の本家「踊り子」が並びました。場所は異なりますが国鉄時代の再現です。私は見たこと無かったりしますが…。(^_^;)
伊東 2000.12.9 |
|
残照に染まった空をなバックに品川への回送を待つロクイチ「踊り子」。白熱灯に浮かび上がる運転室が印象的です。今回は営業運転は往路のみでしたが、61号機には両エンドに「踊り子」のヘッドマークが取り付けられ、回送もマーク付きで運転されました。今回取り付けられた「踊り子」マークは基本的に現役時代と同一デザインの物だったのが個人的には非常に嬉しかったです。やはりヘッドマークは正規の物が一番です。
回9526レ 伊東 2000.12.9 |
|
何の変哲もない普通の14系と61号機。華やかなジョイフルトレインも良いですが、個人的にはこうした飾らない組み合わせの方が好みだったりします。かつての臨時「銀河」を彷彿させます。
回9526レ 伊東 2000.12.9 |