ELECTRIC LOCOMOTIVE EF58
形態バリエーション(大窓機)

Last Update 2007.6.19

EF58晩年の代表的な形態をイラストでまとめてみました。ここでは代表的な大窓機について紹介したいと思います。元のイラストはめちゃめちゃ大きくて(この6.5倍くらい)細かいところも描き込んだのですが、この大きさだとつぶれちゃってちょっと分かりにくいかも…。(^_^;)説明の色の付いたところをクリックすると詳細が見られます。また、イラストをクリックすると大きなものが表示されます。

 EF58 16〔広島〕
原形大窓に広島区独自の左右一体型ひさしとPS22Bパンタの異色機。 写真を見る(撮影:EF5853さん)

特徴:
同機は旧EF58からの改装機で前面の雪かき器取付座が無く、前から見るとすっきりした足周りです。通常可動式雪かき器取付座に付けられる誘導踏段は前端バリの側面に取り付けられています。何より、特徴があるのが前面窓上に付けられた左右一体型のひさしで、これは寒冷地用に付けられたつらら切りを参考に広島工場で独自にひさしとして付けられたものです。また、同じく広島工場独自の改造として、新型電機に見られる下枠交差型のパンタグラフ(PS22B)への換装があげられます。ワイパーは左右とも原形のKW3Dで、その他前面窓下の手すり、前面ステップが未取付側面の昇降梯子も未欠き取りなど原形箇所も多く見られます。これは、これらの改造が行われた時期に広島区・下関区に在籍したゴハチに多く見られます。枕バリの端面形状は東芝製EF58,EF15の標準の逆台形です。側面エアフィルタは西のゴハチの標準だったビニロックフィルタです。側扉横の手すりは改装時より短いタイプとなっていました。

 EF58 29〔下関〕
原形大窓につらら切り、一体鋳綱製先台車の個性派。 写真を見る(撮影:EF5853さん)

特徴:
同機も旧EF58からの改装機で前面の雪かき器取付座がありませんでした。そのうえ日立製作所独自の一体鋳綱製先台車を履いていたため先台車の端バリもなく、前から見ると先輪がむき出しです。同機は上越地区に配置されたことはありませんが、東京区配置時に冬の上越線での運用に備えてつらら切りが付けられました。また、同区の検修陣によって試験的に汽笛カバーも取り付けられたことがあるようですが、はずされています。ワイパーは左右ともWP50で、枕バリの端面形状は日立製EF58,EF15の標準の長方形です。また、日立製の初期のEF58は先台車の先輪覆いが通常の分割式ではなく一直線の物になっています。(61号機も同様)側面のエアフィルタはビニロックフィルタに改造、側扉横の手すりは最初から短いタイプでした。パンタグラフは原形のPS14Aを装備していました。同機の前面L側裾部の標識灯掛けには、列車無線用の連結栓が取り付けられたままでした。

 EF58 31〔下関〕
原形大窓に水切り、PS14Aパンタの正当派。 写真を見る(撮影:6348レさん)

特徴:
旧EF58からの改装機で29号機同様前面の雪かき器取付座がなくすっきりした前面周りです。先台車は標準のLT221で、端バリがあるため29号機とは違った感じです。ワイパーは左の機関助士側が原形KW3D、右の機関士側がWP50でちょっとアンバランス。日立及び三菱電機・新三菱重工製以外のEF58は、飾り帯のつなぎ目が「く」の字型になっておりそれだけで何となく精悍なイメージです。本機は東芝製で枕バリの端面形状及び先台車の先輪覆いは標準の逆台形と分割式です。側面のエアフィルタはビニロックフィルタに改装済み。パンタグラフは原形のPS14Aです。29号機同様、L側標識灯掛けには、列車無線用の連結栓が残っていました。

 EF58 47〔宮原〕
53号機と共にわずかに残った宮原区の大窓機として人気。同じ日立製の45、46と共に変形機 写真を見る

特徴:
長岡区に配置された当時に付けられたつらら切りに汽笛カバー、ワイパーは左右とも原形のKW3Dで、枕バリの端面形状は日立製EF58,EF15の標準の長方形です。また、日立製の初期の先輪覆いが一直線の物になっています。側面エアフィルタはビニロックフィルタです。パンタグラフは原形のPS14Aを装備していました。また、同機は日立製の最初の流線型EF58のため、様々な変形点があり、前面の雪かき器取付座が鋳鋼製ではなく鋼板製でRの少ない直線的な形状、また、運転席部裾のスカートが枕バリまで達し、機械室側窓の位置が標準より高くなっていました。ヘッドマーク取付座は下寄りで下側の受け座は前面ステップの下に付けられています。下の53号機と比べるとこれらの違いがよく分かります。なお、同機の側扉左右の昇降手すりは機関士側のみ短縮改造されています。

 EF58 53〔宮原〕
宮原区の原形大窓機として人気を誇った53号機。 写真を見る

特徴:
原形大窓に水切り、ワイパーは左右とも原形のKW3Dの端正な顔立ちです。枕バリの端面は47号機と同じく日立製の長方形で、先輪覆いも一直線の物です。側面のエアフィルタはビニロックフィルタで、パンタグラフも原形のPS14AからPS15に換装され、正面から見るとPS14に比べて細身ですっきりしており、PS14装備機に比べ軽快な印象です。また、PS15装備機はパンタを畳んだときに避雷器が干渉するため、その位置が若干前方に移されています。47号機同様、側扉左右の昇降手すりが機関士側のみ短縮改造されています。同機が20系「銀河」を牽引する姿はかつての特急牽引時を思わせ、実に魅力的でした。

 EF58 66〔竜華〕
最後の原形大窓一般機! 写真を見る(kk0630さん)

特徴:
お召し機61号を除き、最後の原形大窓機となった竜華区の66号機。東京機関区時代に取り付けられたつらら切りと大型汽笛カバーが精悍です。ワイパーは左右とも原形のKW3Dで、枕バリの端面は汽車会社・東洋電機製の逆台形です。側面のエアフィルタはビニロックフィルタで、パンタグラフも原形のPS14AからPS15に換装、前灯は晩年の竜華区の標準のRSB2灯です。側扉左右の昇降手すりは鷹取工場にて機関士側のみ短縮改造されています。なお、本機はお別れ運転に際して、前灯はLP402型に復元されました。

 EF58 69〔広島〕
晩年まで東海道で活躍したPS22B装備のスマートな69号機。 写真を見る

特徴:
原形大窓に水切り、ワイパーは左右ともWP50、P型改造でジャンパ連結器が増設された前端バリ、広島区に在籍したゴハチの特徴とも言えるPS22Bパンタグラフ、側面では乗務員扉横の手すりが短縮改造され短くなっています。枕バリ端面は標準の逆台形タイプで、エアフィルタはもちろんビニロックフィルタです。その他、同機の1エンド側(この図の左側)のLA15避雷器のカバーが未取付でした。先輪覆いは分割式。飾り帯のつなぎ目は「く」の字型です。同機の2エンド側L側標識灯掛けには、列車無線用の連結栓も残っていました。
パンタグラフのPS22B化は賛否がありますが、個人的には流麗なゴハチの車体にすっきりとしたPS22Bは結構似合っていたと思います。(EF59は頂けませんでしたが…)PS14やPS15装備車とはサイドビューの印象がずいぶん違います。



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