EF58 9〔広島〕 |
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■2号機と共に前面ナンバー変形機 ■写真を見る(撮影:6348レさん)
特徴:
三菱電機・新三菱重工製の旧EF58を昭和30年に日立で車体載せ換えを行ったもので、新製車の第5次増備車に相当します。改装機特有の雪かき器取付座の無いすっきりとした前面足周りに原形小窓がよく似合います。改装機では誘導踏段は前端バリの側面に取り付けられています。先台車の先輪覆いは旧EF58の物で一直線の物、枕バリの端面形状は日立製標準の長方形です。側面の屋根昇降段には欠き取りが付けられ、エアフィルタはビニロックフィルタに交換されています。ワイパーは左右とも原形のKW3D。側扉横の手すりは改装時より短いタイプとなっています。一見すると標準的な形態ですが本機の前面ナンバーは同じ日立改装機の2号機と同じく右側に一文字ずれたものでした。なお、同機の正面L側の標識灯掛け部分には、かつての「つばめ」「はと」牽引時に取り付けられた列車無線連結栓が残っていました。
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EF58 17〔広島〕 |
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■すっきりとした原形スタイルに一体ひさし、PS22B装備のスマートな姿 ■写真を見る(撮影:EF5853さん)
特徴:
旧形の製造、改装とも東芝の17号機。本機は原形小窓窓はもちろん、前面の手すり、ステップが未取付、側面の屋根昇降段の欠き取りも未施行と原形箇所が多いのですが、鋭角気味のやや上向きの一体ひさしと小振りなPS22Bパンタグラフがすっきりとした車体によく似合っています。この左右一体形ひさしとPS22Bパンタの取付は広島工場独自の物で、他に例はありません。枕バリの端面形状は東芝製標準の逆台形です。なお、本機にも標識灯掛け部分に列車無線連結栓が残っていました。
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EF58 95〔宮原〕 NEW |
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■PS15パンタの宮原の標準的な原形小窓スタイル ■写真を見る
特徴:
昭和31年に川崎車輌・川崎重工で製造された本機は製造当初はPS14パンタを装備していましたが、他の宮原の原形小窓機と同じく後にPS15に換装されています。スタイルは宮原の原形小窓機の標準的なもので、前面には手すり、ステップが付けられ、側面の屋根昇降段には欠き取りが付けられ、エアフィルタはビニロックフィルタに交換されています。枕バリの端面形状は川崎製標準の逆台形です。屋根上の抵抗器室カバーの1エンド側が2エンド側と同じ小さな物になっていますが川崎製造の車体の特徴です。原形小窓機は大窓機に比べ、随分引き締まった印象です。
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EF58 113〔米原〕 |
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■ワイパーカバー装備が特徴の米原の原形小窓スタイル ■写真を見る
特徴:
こちらも昭和31年三菱電機・新三菱重工製造の小窓機で、ワイパーカバーを付けた姿が特徴だった米原区の標準的な原形小窓スタイルです。本機は新製最後のPS14パンタグラフ搭載機で、PS15に交換された物が多い中、最後まで原形のPS14Aを乗せていました。昭和47年に関西ブルトレ対策でP形化されており、同時に従来のHM取付座のすぐ上に、もう一組L字形のHM取付座が増設されています。枕バリの端面形状は三菱製標準の逆台形で、飾り帯の継ぎ目は直線の物です。最初から前灯はLP402用の大型ランプケース、側扉横の手すりは短いものとなっていました。なお、本機にも標識灯掛けのL側の右下に列車無線連結栓が残っています。昭和59年に下関運転所へ転属、荷物列車の牽引で活躍し、最後まで美しい原形小窓姿を見せてくれました。
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EF58 143〔宮原〕 |
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■誘導踏み段前端バリ取付の外蓋開閉式RSB2灯装備機 ■写真を見る
特徴:
昭和33年、日立製作所製造の第12次増備車で、最初からPS15パンタグラフを装備、モニタルーフの小窓がHゴム支持になっています。本機の誘導踏み段は通常の雪かき器取付座ではなく改装機同様、前端バリ側面に取り付けられています。これは昭和36年〜37年に鷹取工場で当時宮原区に所属した143〜145号機に対して行われたもので、東京区の88号機、124号機同様、冬季の雪かき器取付に備えた物でした。枕バリの端面形状は日立製標準の長方形で、飾り帯の継ぎ目は直線の物です。また、昭和57年〜58年頃に解体発生品を利用して前灯が外蓋式のRSB2灯化されています。
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