ELECTRIC LOCOMOTIVE EF16  Vol.4
EF16 26〜31

Last Update 2024.3.1

Index EF1626 EF1627 EF1628 EF1629 EF1630 EF1631

 上越形(20〜31号機) その2

上越線に配属された1次形EF15改造のものの続きです。

※印…主な特徴です。画像をクリックすると大きなものが表示されます。

 EF16 26〔水上〕 旧EF15 28
EF16 26 EF15149〔長岡〕と力を合わせて清水峠を行くシーンで2エンド側です。三菱製一次形EF15のデッキは他社の物に比べてデッキ部と前端バリとの接合面に大きな特徴があり、なおかつ同じ三菱製でも色々なパターンがあります。この2エンド側のデッキステップのステーは他の三菱製一次形の一部に見られるように左右非対称になっています。前燈取付位置は原形ですが、避雷器は標準的な前燈後ろに位置しています。
 
※車体断面高 第1・第5側窓内寄り エアフィルタ大 前燈取付位置原形 手動式ワイパー取付跡 前燈小
6765レ EF1626〔水〕+EF15149〔長岡〕  越後中里―越後湯沢(岩原スキー場前) 1980.8.2
製造:S22.8.20
三菱電機・三菱重工
No.562/335
EF16改造:S32.3.30
国鉄大宮工場
廃車:S55.10.29

移動:
S22.8.20  高崎第二
S22.9.1   長岡第二
S32.3.31  水上
S55.10.29 廃車

記事:
●S32.3.30 大宮:
EF16改造)     
EF16 26 同じ列車を後追いで。旧形電機同士の重連はやはり魅力的です。本機の丁度10年後に製造されたEF15149と比べると26号機の外板の凸凹具合が目立ちます。
6765レ EF1626〔水〕+EF15149〔長岡〕  越後中里―越後湯沢(岩原スキー場前) 1980.8.2
EF16 26 EF58174を従えて20系寝台急行「天の川」の先頭に立つ。ナンバーが見えませんが、三菱タイプのデッキ、側面フィルターが大で第1・第5側窓が内寄りなので26号機で間違いありません。「天の川」の水上到着は1時39分で下りの客車夜行のしんがりでした。水上駅ではこの後も貨物や上り夜行列車の発着が朝まで続き、構内は煌々とライトが灯り正に不夜城でした。
803レ「天の川」 EF1626〔水〕+EF58174〔高二〕  水上 1980.8.2
EF1626  EF1631 水上機関区庫内で仲良く休む、26号機とラストナンバー31号機。両機とも2エンド側の姿です。共に同じ三菱製ですが、デッキ周りや車体断面など微妙な差異がお分かり頂けるかと思います。 26号機のデッキの右側のステップステーの前端バリとの接合位置が後の改造でブレーキ管の下に変更されており、正面から見るとステップステーが左右非対称になっています。これはおそらく前端バリ側面に手歯止め掛けを設置する際に変更されたと思われます。 また、31号機にはデッキ前面右に取り外されたジャンパ連結器栓受の台座が残っていますが、本機は台座ごと撤去されています。
水上機関区 1980.5.3
EF16 26 降りしきる雪の中、急行「能登」に連結する26号機。本務機のEF58は長岡の更新改造&PS14パンタ機です。ナンバーは読めませんが製造銘板が四角っぽいので70か71号機と思われます。後ろに続く座席車は旧形客車です。「能登」の座席車は1982年11月の上越新幹線開通で経路が信越経由に変更された際に14系座席車化されています。
3605レ「能登」 EF1626〔水〕+EF58〔長岡〕  水上 1980.2.17
EF16 26 同じく「能登」です。停止位置を調整したのか上の写真から列車自体が後退しています。この「能登」の数分前に「北陸」が先行しています。
「能登」は上述のとおり信越線経由となり上越線から一時姿を消しましたが、長野新幹線開通で上越線に返り咲きました。その後489系化されましたが貴重な夜行急行として活躍しましたが2010年3月、長年夜行コンビを組んだ「北陸」と共に遂に廃止となりました。それにしても「北陸」「能登」の両列車がこれほど長く残るとは、撮影当時には思いもよりませんでした。
3605レ「能登」 EF1626〔水〕+EF58〔長岡〕  水上 1980.2.17
EF16 26 水上機関区の検修庫内で休む26号機。こちらは2エンド側です。下回りにこびりついた雪が、雪国の冬の過酷さを物語ります。前面窓の下隅に見える突起は、手動式ワイパーの取付跡で、EF16では他に22、25、31号機に見られます。
水上機関区 1980.2.17
T.F-EF1626 1エンド側です。ちょっと見づらいですが、こちら側のデッキステップステーは左右対称のようです。 
「上り「能登」です。後ろの編成が切れてしまってます。ゴメンナサイ。EF58の番号は不明です。因みにこの時は「バルブ初挑戦」しかもレリーズを忘れるという大失態(*_*)、おかげで殆ど失敗しました。偶然上手く写った中の1枚です。」(T.Fさん)
撮影:T.FさんくらはやしみのるのB級HP)  水上機関区 1980.9.18
sasaki-ef1626 これは2エンド側です。EF15、EF64を従えた3重連。EF64は無動回送と思われ両パン下がっていますが、F級電機の三重連は壮観です。
撮影:佐々木さん  790レ  土樽―越後中里 1980.7.21
H-yamaguchi-ef1626 水上区を出区し補機仕業に向かう26号機。 こちらも2エンド側です。
撮影:山口裕志さん  水上付近 1980.8.20
niro-EF1626 運用を外れ石打駅構内で留置中の同機です。1エンド側ですがデッキステップステーが左右対称なのが見て取れます。
撮影:NIROさん  石打 1980
hasekasuga-ef1626a 水上機関区で一休みする26号機。こちらも1エンド側です。車体断面の高い機体は、これぐらいの角度から見ると随分と背が高く感じます。同機はデッキ脇のジャンパ栓受け台座は撤去されています。
撮影:初瀬春日さんがたごと列車)  水上機関区 1978.8.17
hasekasuga-ef1626b 同じく1エンド側。端バリとデッキステップを結ぶステーがL側、R側で取付位置が対称になっています。
撮影:初瀬春日さんがたごと列車)  水上機関区 1978.8.17
hasekasuga-ef1626c 同じく水上機関区で待機する26号機。こちらは2エンド側です。デッキステップの向かって右側(R側)の端バリとの取付位置がL側に比べ下方になっています。
撮影:初瀬春日さんがたごと列車)  水上機関区 1978.8.17
hasekasuga-ef1626d 水上機関区で居並ぶ峠のシェルパたち。左から26号機、12号機、27号機。同じEF15一次形を種車としながらも、三者三様の顔つきが面白いです。 それぞれ1エンド側です。
撮影:初瀬春日さんがたごと列車)  水上機関区 1978.8.17
shocho-EF1626 お馴染み石打バルブの貴重なカラー撮影。本務機は側窓変形機のEF5835と言う豪華な組み合わせです。
「もっと35号機の窓がわかるように撮影をしなかったことが悔やまれます。」(所長失格さん)
撮影:所長失格さん(所長、失格になりました)  3002レ「北陸」  石打 1980.9.4
shocho-EF1626 「このころは中里の宿を出て下り731Mで石打に向かいました。」(所長失格さん)
731Mだと石打に21時過ぎ着ですね。私もこの日この場所でおそらくこの列車の後から撮影してました。次位のEF15は切り抜きナンバーで側窓がパテ窓なので149か159号機でしょうか。 カラーだと背後のスキー場に灯る灯りが綺麗です。
撮影:所長失格さん(所長、失格になりました)  おそらく3770レ  石打 1980.8.2
昭和40年代前半の姿で2エンド側です。前面窓がHゴム改造されていて一見晩年と変わらぬ姿に見えますが、デッキのステップステーの前端バリとの結合位置は後年設置された手歯止掛けが未設置の為、L側と同じ位置になっており、ワイパーはKW3D、避雷器はLA12、デッキ先端右側には後年取り外されたジャンパ連結器の栓受が確認できます。ちょっと分かりにくいですが速度計はまだ機械式の様です。
撮影:渡辺芳夫さん    水上機関区 1967.1.1
 EF16 27〔水上〕 旧EF15 33
ef5853-EF1627 EF5853さん撮影の27号機の哀れな姿…。車体中央のスウェイバックが激しいですね。
「可動式の窓は全てベニヤでふさがれており(予備品にでもしたのでしょうか?)非常に悲しい姿でありました。これが駅ホーム真ん前にあるんですから・・。(水上区で、”24・27 二休”の札を見つけたときはショックでした。)」(EF5853さん)
撮影:EF5853さん  石打 1979.8.9
製造:S22.11.30
三菱電機・三菱重工
No.575/340
使用開始:S22.11.30
EF16改造:S32.11.9*
国鉄大宮工場
廃車:S54.10.19

移動:
S22.12.17 長岡第二
S32.11.12 水上
S33.8.31  長岡第二
       水上
S53.12.9  1休指定
S54.10.19 工車729号により廃車
最終走行:
S53.12 2,356,784km

記事:
●S23.11.18〜24.1.27 日立:
整備改造・パンタグラフPS14に取替
●S28.9.26〜10.7 大宮丙修:雨樋取付
●S32.9.26〜11.11 大宮丙修:EF16改造
●S37.2.16〜2.24 大宮臨修:ブレーキ装置EL6A→EL14ASに改造
●S42.5.31〜6.12 大宮甲修:標識燈埋込改造・雪掻車電燈用電源取入口取外
●S48.6.8〜6.22 大宮要検:避雷器LA15に取替

*履歴簿上は工場出場日はS32.11.11
ohno-ef1627a 同機の2エンド側です。EF1510と同様、標識燈の脇にかつての引っ掛け式標識燈時代の標識燈掛けが残っています。同機の標識燈は福米形同様、標準位置より外側に付けられており、精悍な顔つきです。  

※車体断面低 第1・第5側窓中央 エアフィルタ小 標識燈位置外側 引っ掛け式標識灯掛け ジャンパ栓受け台座 避雷器パンタ後ろ取付 前燈取付位置原形 前燈小
撮影:ohnoさん  水上機関区 1977.7.8
ohno-ef1627b こちらは1エンド側です。この1エンド側は標識燈が2エンド側よりもさらに外側に取り付けられており、非常に精悍?な顔立ちになっています。この顔つきはEF15一族では他に例が無いでしょう。
撮影:ohnoさん  水上機関区 1977.7.8
ohno-ef1627c 2エンド側。こちら側のデッキのステップステーR側(向かって右側)はL側と異なり前端バリとの結合位置が手歯止掛を避けて下方になっています。これは三菱製1次形2エンドにままある形態で他にEF1626,29に見られます。これらのデッキは1エンド、2エンドで異なった表情となっていました。
撮影:ohnoさん  水上機関区 1977.7.8
hasekasuga-ef1627 雨の土樽を通過する27号機とEF15重連。24号機と共に早期に運用を離脱した同機の貴重な活躍する姿です。
撮影:初瀬春日さんがたごと列車)  上り貨物  土樽 1978.8.18
hasekasuga-ef1627a 水上機関区で休息するEF16。左から車体断面の低い27号機と12号機、高い26号機。つらら切りや標識燈取付位置によって表情が随分と異なります。
撮影:初瀬春日さんがたごと列車)  水上機関区 1978.8.17
hasekasuga-ef1627b 同じく水上機関区で顔を並べる12号機と27号機でどちらも1エンド側です。こうして並ぶと27号機の1エンド側の標識燈取付位置がいかに特異かが分かります。なんだか昆虫的な表情にも見えてユーモラス。 EF15(EF16)の埋込標識燈改造は記録に残っている物をみると昭和31年〜39年の間に施工された物がほとんどで、昭和35年前後に山がある感じです。本機は昭和42年とおそらく埋込改造としては最後ではないかと想像されますが、何故に取付位置がこうなったかは謎ですね。
撮影:初瀬春日さんがたごと列車)  水上機関区 1978.8.17
hasekasuga-ef1627c 望遠で正面がちにとらえた同じく1エンド側の表情。ただでさえ平べったく見える車体断面の低い車体が外側に張り出した標識燈の位置でなおさら平らに見えます。埋め込み式の標識燈の横に引っ掛け式標識燈の標識燈掛が残っています。
撮影:初瀬春日さんがたごと列車)  水上機関区 1978.8.17



引掛け式標識灯時代の姿でこちらは2エンド側です。この4か月後の大宮工入場で標識燈は埋込式に改造されています。ちなみに全検表記は「38-6 大宮工」(1963年6月)。
ところでEF15の1次・2次形の引っ掛け式標識燈の取付位置(高さ)は大別すると本機(EF1533)の様に車体下面近く(2,32,33など)、車体上方ナンバープレート下面近く(16,17,18,19,20,21,40などおそらく川崎製のみ)、両者の中間位で最も標準的(4,7,8,9,10,11,24など)の3種類となっています。
前面窓は既にHゴム支持に改造されていますがワイパーは左右共KW3D、避雷器はLA12です。先輪はプレート式で速度検知器も機械式と標識燈と共にまだまだ落成時の面影が色濃く残っています。また、デッキ先端右側に後年取り外されたジャンパ連結器の栓受の姿が確認できます。運転室側窓の左に何かの蓋の様な小さな突起が見えますが、もしかしたらこれが標識燈埋込改造と同時に取り外された雪掻車電燈用電源取入口かも知れません。
この2エンドR側のデッキのステップステーの前端バリとの結合位置は後年設置された手歯止掛けが未設置の為、まだL側と同じ位置になっています。従って正面から見ると1エンド側と同じくデッキステップのステーは逆八の字で左右対称です。上のohnoさん撮影の2エンド写真と比較すると差異が分かります。
撮影:渡辺芳夫さん    水上機関区 1967.1.1
 EF16 28〔水上〕 旧EF15 31
EF1628 EF15一次形の一部は機械室側窓が4枚で落成しましたが昭和23〜24年に施工された装備改造で中央窓が増設されました。しかし、EF1526(EF1624)とEF1531(EF1628)についてはどういう訳か増設が行われず、EF16に改造されているとは言えこの姿がEF15一次形原形を現す貴重な姿と言われていました。こちらは2エンド側です。
 
※車体断面低 側窓原形 エアフィルタ小 第1・第4側窓外寄り ジャンパ栓受け台座 前燈取付位置原形 前燈小
水上機関区 1980.2.17
製造:S22.9.30
三菱電機・三菱重工
No.573/338
EF16改造:S32.12.11
国鉄大宮工場
廃車:S56.12.1
最終走行:
2,428,362km

移動:
S22.10.21 長岡第二
S32.12.12 水上
S32.12.17 長岡第二
S33.1.27  高崎第二
S33.3.16  水上
S56.12.1  廃車

記事:
●S32.12.11 大宮:
EF16改造

現在、群馬県利根郡みなかみ町湯原の「みなかみ水紀行館」駐車場にて保存
EF1628 この側窓増設漏れはEF15一次形と全く同じ車体を持つ旧EF58についても同様の例を見ることができます。(EF588=後のEF1325の車体) こちらは1エンド側。足周りの雪がものすごいですが、こんな状態になってもしっかり走ることが可能というのが、鉄道車輌のタフさを感じさせます。
水上機関区 1980.2.17
EF1612 EF1628 同じく水上機関区にて福米形EF1612と並ぶ28号機。前面扉と前燈のつらら切りの有無など、同じEF16でも両機の印象は少々異なります。
水上機関区 1980.2.17
EF1628 銘板 28号機のR側のナンバープレートと製造銘板。大宮工場改造の銘板が上越線用のEF16二次形の証。
水上機関区 1980.2.17
EF1628 R側サイド中央。機械室中央窓が無い28号機独特のプロフィール。戦後間もない昭和22年製の同機の外板は小さな鋼板を粗末な技術で継ぎ合わせた為か、溶接跡がはっきりと見えています。
それにしても足回りにびっしりと付着した雪がもの凄いです。雪国を走る鉄道車両では今も変わらないと思いますが、こんな状態での仕業点検作業はさぞかし大変なことでしょう。
水上機関区  1980.2.17
EF1628 「北陸」 深夜零時過ぎ。雪に覆われた水上駅で発車の時を待つEF1628とEF58重連「北陸」。 次位のEF58は長岡の104か105号機と思われます。なぜかスハネフの尾灯が点灯しています。
この日、確か水上どまりの925Mで22時50分頃到着したと思いますが、途中、吹上あたりから雪がちらついていましたが、水上に着いて雪の多さにびっくりでした。写真では穏やかに見えますが、長時間露光で見えないだけで実際には雪が降りしきっていました。
3001レ「北陸」  EF1628〔水〕+EF58〔高二〕  水上 1980.2.17
EF1628 早朝の水上にて、発車を待つ28号機とEF15151〔長岡〕。5月だというのに上越国境の明け方は冷え込みが厳しく、貨物列車の車掌車ではストーブがついていました。この場にいた私たちは空腹と寒さでぶるぶる震えてました。(^_^;)
761レ  水上 1980.5.3
EF1628 まだ眠りについている水上の街を後にし、EF1628とEF15151の重連が山越えに挑みます。
761レ  水上 1980.5.3
EF1628 ご存じ水上橋梁を渡る28号機とEF15140。この場の情景は今もほとんど変わっていませんが、通過する列車の本数、種類は激変してしまいました。
770レ  水上―湯檜曽 1980.5.3
EF1628 同じくEF15140と朝の水上橋梁を渡る28号機。それにしても、何で午前中にここで撮るんでしょうね…。(^^;)  と思い当時のダイヤを調べると貨物列車は夜間に集中していて日中は特急や急行列車に追われて本数が限られていたのでした。この場所で光線的にベストな貨物は790レのみだったみたいです。
770レ  水上―湯檜曽 1980.5.3
EF1628 本機のワイパーは機関士側がWP50で助士側がWP35となっています。上越を走るEF16、EF15については機関士側ワイパーのWP50への交換が他区のものに比べ積極的に行われています。
水上機関区 1980.5.3
EF1612 EF1628 水上機関区で待機する28号機と12号機。上越形EF16の28号機(左)と福米形EF16の12号機(右)の形態の違いもさることながら、前面の屋根昇降段やデッキ、前端バリの形状など種車のEF15一次形の三菱製と川崎製の差異も良く分かります。28号機は仕業検査中。
水上機関区 1980.5.3
EF1628 ワム8で組成された貨物の先頭に立ち、雨に煙る水上で発車を待つ28号機とEF15重連。本務機のEF15はPS15パンタにナンバープレート、枕バリ側面の形状が台形なのでおそらく12次形の135、139、140のいずれかと思われます。
3773レ  水上 1980.8.2
EF1628 峠を越え石打に到着した28号機とEF15140の重連。8月の朝8時前の撮影ですが、山間の朝は遅く、まだ早朝の雰囲気です。EF15一次形の低い車体の28号機と標準形EF15の車体断面の違いが良く分かります。
5671レ  石打 1980.8.2
EF1628 同じく石打駅構内を行く28号機とEF15140。後ろに続くホキ5700に編成後半はおそらくタキ1900で組成されたセメント 専用貨物です。
5671レ  石打 1980.8.2
EF1628 同じ列車をサイドから…。EF15原形の側窓の少なさが強調されます。こうして見るとずんぐりした印象のEF16(EF15)も意外と車体が長いのがお分かり頂けるかと思います。
5671レ  石打 1980.8.2
EF1628 上越線に進出したEF64一般形と手を組んで20‰勾配を登る28号機。 上と同じくホキ5700とタキ1900のセメント専用貨物です。
5672レ  越後湯沢(岩原スキー場前)―越後中里  1980.8.2
EF1628 鳥海 深夜の石打駅で上り「鳥海」の先頭に立つ28号機。この頃、石打や水上にはEF16最後の活躍をカメラに納めようと深夜にもファンがたくさん集まっていました。(と言っても10名前後だったように思いますが…)
804レ「鳥海」 EF1628〔水〕+EF58〔高二〕  石打 1980.8.3
EF1628 鳥海 同じく「鳥海」の先頭に立つ姿。ホームの向かい側には165系電車の夜行、下り「佐渡7号」が到着し28号機の顔を一瞬照らし出しました。「佐渡7号」の発車後まもなく「鳥海」もに二つの汽笛を響かせて力強いモーター音と共に闇に消えて行きました。
804レ「鳥海」 EF1628〔水〕+EF58〔高二〕  石打 1980.8.3
yusha-EF1628 「とにかく16をこの目で見たくて、夜行を乗り継ぎ、朝、水上に着きました。ホーに降りて初めて対面したのが、この28号機です。 当時、水上駅ではホーム上での列車撮影を禁止していたのですね。初対面に舞上ってしまって、全然、気づかなかったんです。おまけに、運転士さんにも「ちゃんと撮れてるか?」なんて声をかけていただいて…その後、駅員さんに付き添われて駅外へ…ほんとにすみませんでした。」(遊写さん)
撮影:遊写さん  水上 197911.3
ef5853-EF1628+EF1629+EF1612 「EF1628[水]EF1629[水]、そしてEF1612[長岡](水上貸出)。EF1628は要検?出たてで綺麗な状態でした。<実は2台ともパンタが降りていたのですが、「せっかく撮りに来たんだから」ということで区の方がパンタを上げて下さいました。で、私の先輩が「ついでにライト点けて頂けませんか?」と頼むと、「あーいいよ」と2台とも点灯して下さったのでした。」(EF5853さん)
撮影:EF5853さん  水上機関区 1980.2.10
H-yamaguchi-ef1628 水上区を出区し補機仕業に向かう26号機。
撮影:山口裕志さん  水上付近 1980.8.20
maeda-ef1628 EF1590の項でも紹介しましたが、昭和54年4月4日未明、上越線土樽駅構内で起きた貨物列車脱線事故時の姿で、同機はEF1590牽引の救援列車の補機を務め、土樽到着後に列車から解放されたシーンと思われます。同機の後方、上り本線には脱線の当該列車で無事だったと思われる貨車の姿が見られます。
撮影:前田さん  土樽 1979.4.5
k53taka-EF1628 下り貨物を牽き石打で一休み中の姿で上り列車からの撮影です。1960年代末期の姿でこの当時は夏場は雪かき器を外していたのが分かります。形態的には晩年とほとんど変わりませんが、避雷器がLA12で汽笛の後ろに付いています。また、ワイパーは機関士側、助士側共にKW3Dです。
一見三重連に見えますが3両目は両パンタが降りているので回送でしょう。28号機の次位のEF15は側窓の中央3枚がHゴムに見えるので最終増備機(15次形)です。28号機の後ろにチラッと見えるのは複線ラッセル車キ550でしょうか。
撮影:k53takaさん(新潟の蒸気機関車)   石打 1969..6.4
みなかみ町にある道の駅「みなかみ水紀行館」内の駐車場の片隅に保存される同機の近況です。一応何度か塗り直されたようで、この25年間全く手が入っていない訳では無いようですが、この1エンド側は正面扉のガラスが外れ、前燈のレンズも割れたまま。車内には何者かが侵入した後もあり、お世辞にも良い状態とは言えません。屋根付きなので何とか形を保っているようなものでしょうか。
みなかみ水紀行館  2006.8.6
同じく1エンド側です。機械室側窓のガラスも一部破損しています。この後、車体の傷みは更に進行し、この1エン側の助士席窓ガラスも割れてしまったのか無くなってしまいました。
みなかみ水紀行館  2006.8.6
こちらは2エンド側。元々のペンキの色がおかしかったのか、それとも退色したのか何とも異様な色です。スノウプロウまで茶色に塗っていたり、Hゴムやデッキ手すりを白く塗ってあるのが何とも…。宇都宮のEF577の様に現役当時の関係者の方々の手が入っていれば…。(;_;)
みなかみ水紀行館  2006.8.6
同じく2エンド側。唯一のEF16保存機であるとともにEF15一次形原形を今に伝える貴重な存在。いつまでも後世に伝えて欲しいものであります。 なお、本機のこの当時の保存状態の詳細については「EF1628細部」をご覧下さい。
みなかみ水紀行館  2006.8.6
同機のそばに立つ記念碑。昭和57年5月に立てられたままの様でところどころ剥がれています。この状態は同機が既に水上の人々の記憶からも忘れ去られた証拠のようで寂しいですね。それにしても紹介文の「…電気機関車の王座に君臨し…」はいくら何でも言い過ぎのような…。(^_^;)
みなかみ水紀行館  2002.8.14
本機を保存するみなかみ町がクラウドファンディングで予算を募り、2019年4月に屋根部分も含めて再塗装が行なわれました。これにより、本機は遂に往年の姿を取り戻しました。詳細についてはEF1628細部 Vol.2をご覧下さい。こちらは1エンド側です。
みなかみ水紀行館 2019.4.24
同じく1エンド側です。 こちら側のナンバープレートは現役時からの本物です。 残念ながら前燈のLP402のレンズが欠損しています。
みなかみ水紀行館 2019.4.24
こちらは2エンド側です。美しく塗装された姿は現役時代を彷彿させます。細部を見ると本来灰色のはずの避雷器カバーが黒く塗られていたりと異なる部分もありますが、以前の状態からすれば素晴らしい仕上がりです。
道の駅 みなかみ水紀行館 2019.4.24
こちらは2エンド側です。 この時点ではまだナンバープレートが取り付けられていませんでした。
道の駅 みなかみ水紀行館 2019.4.24
今回新たに設置された本機の案内看板です。以前の大分誇張した表現の物に比べて、無難な内容になりました。
道の駅 みなかみ水紀行館 2019.4.24
上の写真から4か月後、本機の修復の実質的なお披露目式として修復記念講演会と車内公開の特別内覧会が催されました。これはその日撮影した物です。 内覧会に併せてデッキステップの注意看板が外されています。
道の駅 みなかみ水紀行館 2019.8.20
同じく1エンド側です。 こちらのナンバープレートは現役時からの実物が取り付けられていましたが、今回2エンド同様、新製されたレプリカに交換されました。取り外された実物は水紀行館の館内に展示されています。
道の駅 みなかみ水紀行館 2019.8.20
こちらは2エンド側です。こちらにも新規に作成されたナンバープレートが取り付けられました。 内覧会に併せてデッキステップの注意看板が外されています。
道の駅 みなかみ水紀行館 2019.8.20
同じく2エンド側です。 こ新規作成のナンバープレートは新たに起された木型から作成された気合が入った物です。 本機の修復作業はこれで一段落の模様です。
できれば荒れた室内も含め、欠損しているパーツや腐食部分の修理までできれば嬉しいですね。また機会があれば是非協力したい思います。 内覧会時の詳細はEF1628細部 Vol.3をご覧ください。
道の駅 みなかみ水紀行館 2019.8.20
 EF16 29〔水上〕 旧EF15 24
EF16 29 降りしきる雪の中EF65 1000番台と豪雪の三国峠へ挑む29号機。万能機EF65PFもここではEF16の手助けが必要でした。それにしても、雪に降られながらの夜間バルブはきつかったです。雪が激しすぎて長時間露光したものは霞がかかったようになってしまい仕上がりも悲惨でした。(^^;) これは1秒ぐらいの短めのシャッター速度で撮った物。
 
※車体断面低 エアフィルタ小タイプ 第1・第5側窓中央 先輪後位バネ吊り三菱タイプ 1エンド側ジャンパ栓受け台座 避雷器パンタ後ろ取付
2081レ  水上 1980.2.17
製造:S23.3.22
三菱電機・三菱重工
No.576/344
使用開始:S23.4.9
EF16改造:S33.1.23
国鉄大宮工場
廃車:S55.10.13

移動:
S23.4.3  国府津
S24.3.30 長岡第二
S33.1.24 水上貸
S33.3.14 長岡第二返
S39.9.29 水上
S55.10.1 1休指定
S55.10.13 工車680号により廃車
最終走行:
S55.9 2,600,862km

記事:
●S23.12.15〜24.2.18 日立:
整備改造・パンタグラフPS14に取替
●S27.1.16〜1.19 大宮甲修:屋根雨樋取付
●S29.5.7〜5.15 大宮甲修:避雷器箱鉄製に取替・雪掻車電燈用電源取入口取付
●S31.11.6〜11.13 大宮甲修:先輪担いバネ改造・避雷器増設
●S32.11.26〜33.1.23 大宮丙修:EF16改造
●S35.11.15〜11.25 大宮臨修:ブレーキ装置EL6A→EL14ASに改造
●S37.3.23〜3.29 大宮臨修:前窓Hゴム改造・自動窓拭器取付
●S38.3.16〜3.25 大宮甲修:デフロスター取付
●S41.9.22〜10.5 大宮甲修:先輪軸受コロ式に改造
●S45.8.20〜8.31 大宮全検:避雷器LA15に取替
●S47.9.6〜9.21 大宮要検:昇降段改造 
EF1629 連続20‰勾配をEF65PFと共に登る29号機。前日徹夜で夜行列車のバルブをしていたので、この頃は暑さと眠気でへろへろでした。(^_^;) ちなみにこちらは1エンド側です。 分かりにくいですがデッキ左側にジャンパ栓受け台座が確認できます。 右側の架線柱が木製ですが、この区間には結構木製ポールが残っていました。
3760レ EF1629〔水〕+EF651025〔宇〕 越後湯沢(岩原スキー場前)―越後中里 1980.8.2
EF1629 同じ列車を画角を変えて。(^_^;) 逞しいモーター音が耳に蘇ります。本機の標識燈の横にも20、23、31号機同様丸い蓋の様な物が確認できます。これは引っ掛け式標識燈の電源取入口を塞いだ跡か、履歴を見ると31号機同様、「雪掻車電燈用電源取入口取付」の記事が見られるのでその跡かも知れません。 また、先輪担いバネと動軸の釣り合い梁を結ぶバネ吊り部分が三菱独自の丸棒タイプです。
3760レ EF1629〔水〕+EF651025〔宇〕 越後湯沢(岩原スキー場前)―越後中里 1980.8.2
EF1629 水上機関区 夜の水上機関区で雨に濡れる29号機。隣は26号機です。こちらは2エンド側で水上区のEF16は下り方になります。水上区は夜行の客レや貨物で昼より夜の方が補機仕業が多く、深夜でも活気がありました。 水銀灯の照明に白熱灯(他機の前燈?)がスポットライトの様に当たり幻想的な雰囲気です。
水上機関区 1980.8.1
EF1629 深夜の石打駅でEF58105〔長岡〕の前に付き上り「能登」の先頭に立つ。 後ろに続く荷物車と10系ロネ・ハネとスロ62に旧客の編成が渋いです。「能登」は上越新幹線開業で信越線経由となり上越線から姿を消しますが、碓氷峠廃止で再び上越線の夜行急行として復活しましたが、2010年3月に定期運行が終了しています。
3604レ「能登」 EF1629〔水〕+EF58105〔長岡〕  石打 1980.8.3
EF1629 EF16とEF58のアップです。本機の避雷器は標準的な前燈の後ろではなくパンタグラフの後ろ側に設置されていて、一見、避雷器が未取付に見えます。
3604レ「能登」 EF1629〔水〕+EF58105〔長岡〕  石打 1980.8.3
EF1629 こちらも2エンド側。デッキステップの下部がボルト止めになっているのはスノウブロウ取付初期(EF16改造前)にその取付時にデッキステップの下部4分の1ほどを取り外していた名残りです。26号機同様デッキのステップステーが左右非対称になっていますが、これはこちらエンドの前端バリの右側面(R側)に手歯止め掛が設置されている為です。 ちなみにこの2エンド側のジャンパ栓受け台座は撤去されています。 なお、本機の連結器解放テコは新形電機に見られる凸型の形状になっていますが、これは後年の改造です。 また、左右の標識燈外側に3点でネジ留め?された小さな丸い蓋が見られます。同様の物は20、23、31号機にも確認できますが、本機の引っ掛け式標識灯時代の写真を見ると、この位置が標識燈の電源を車体に引き込んでいる辺りになり、その痕跡の可能性が高そうです。
水上機関区 1980.5.3
ef1631+29 機関庫内で憩う31号機と29号機。両機ともこちらは1エンドになります。
水を嫌う電気機関車の保守は、雪国ではさぞかし大変だったことでしょう。この水上機関区は雪国での電気機関車配置の草分けで、昭和6年の水上―石打間の電化開通によって開設されました。初めての雪国への電気機関車の投入で、電気機関車用スノウプロウの開発を初め各種耐寒耐雪装備など、ここでのノウハウがその後の北国での電気機関車の開発・運用・保守に生かされました。
水上機関区 1980.2.17
800217-ef1629 同じく機関区庫内で待機する29号機。これは2エンドです。この状態だと各部の点検や注油をするだけでも大変ですね。 この水上の研修庫の奥行きはEF16が3両入るものでした。ちなみに奥は26号機です。
水上機関区 1980.2.17
ef1629f2 同じく2エンドです。一時期当サイトのトップページを飾っていた写真です。雪まみれの姿が「山男」と言った風貌で実に頼もしいです。
水上機関区 1980.2.17
800217-ef1629 雨に煙る水上駅でEF65PFが牽く特急貨物?の先頭に立つ。例によってナンバーが見えませんが低い車体に三菱タイプのデッキ、避雷器の位置がパンタの後ろなので29号機と特定しました。撮影日は8月2日としましたが、この2091レは定時だと水上到着が23時57分頃で発車が0時2分頃なので、もしかしたら1日かも知れません。ちなみにこの補機と本務機の組み合わせは翌日昼にも登場します。(上から二番目の写真)
昨年(2019年)、水上駅に久々に行った際に手前に写っている構内踏切やEF16の背後の小屋などが今も変わらず残っているのを見て、EF16の現役当時を思い出し感傷に浸ってしまいました。
2091レ EF1629〔水〕+EF651025〔宇〕  水上 1980.8.2
ef5853-EF1629 「水上区に御世話になったのですが、このときEF641000番台の登場、EF16が55.10で全廃になることを聞きました。(64Mも改造するという話でしたが)帰るや否やこのネタをピクの短信欄へ投稿しました・・。埼○大の中○氏(今、どうしてるかしらん?)曰く、「単位は来年でも取れるが、16は今年しか撮れない!」との名言を残しましたが・・・(留年したそうです)」(EF5853さん)
う〜ん、名言です。(^^;)
撮影:EF5853さん 670レ 水上付近 1980.2.10
inage-EF1629 長岡区のEF15191を従えて深夜の石打駅で出発を待つ29号機先頭の自動車専用貨物。
撮影:N.Inageさん  EF1629+EF15191 石打 1980.1.12
inage-EF1629 「上越線土合の清水トンネル出口にて撮影しました。上りですので旧線のトンネル出口になります。水上へ向かう所です。」(N.Inageさん)
撮影:N.Inageさん  EF1629+EF15149 土合―土樽 1980.8.19
sasaki-ef1629 20系急行「天の川」の先頭に立ち石打駅構内で待機するEF1629とEF58。深夜の山間にこだまする2両の汽笛が今にも聞こえてきそうです。
撮影:佐々木さん  802レ「天の川」  石打 1980.8
EF5853-EF1629 寝台特急「北陸」の先頭に立ち、雪の石打駅構内で発車を待つ29号機。う〜ん、かっちょいい!私もここで撮りたかったです。同じ冬に最初で最後のEF16バルブを敢行しましたが、残念ながら水上で撮ることしか頭にありませんでした。(-_-;)
「この時は、長野のスキー場は昨年に続いて雪が少ない冬でしたが、上越の各スキー場は軒並み3mをオーバーする雪に覆われました。」(EF5853さん)
撮影:EF5853さん 3002レ「北陸」 EF1629[水]+EF5871[長岡]+14系ハネ  石打 1980.2.10
shocho-EF1629 赤と白の朝顔を横目に水上の鉄橋を行く。バックに写る看板屋さん?の建物はこの当時から廃屋の雰囲気でしたが、現在もなお変わらずこの場所に健在なのは驚きです。
撮影:所長失格さん(所長、失格になりました) 5670レ 越後中里―土樽 1980.8?
 EF16 30〔水上〕 旧EF15 32
EF1630 このとき、既に休車が近かった30号機。車体中央がずいぶん垂下しています。第1・第5側窓にはEF15の29、30号機と同じタブレット保護柵が残っています。こちらは1エンドR側。
 
※車体断面低 エアフィルタ小 第1・第5側窓中央 側窓タブレット保護柵 ジャンパ栓受け台座 前燈取付位置原形 前燈小 手動式ワイパー残存 2エンド側避雷器パンタ後
水上機関区 1980.2.17
製造:S22.10.31
三菱電機・三菱重工
No.574/339
使用開始:S22.11.19
EF16改造:S33.3.1*
国鉄大宮工場
廃車:S55.5.29

移動:
S22.11.9 長岡第二
S33.3.4  水上貸
S33.3.18 長岡第二返
S53.10.1 水上
S55.5.29 工車142号により廃車
最終走行:
S55.3 2,683,341km

記事:
●S28.6.25〜7.9 大宮甲修:
屋根雨樋取付
●S33.11.7〜3.1 大宮丙修:前燈整備・避雷器箱鉄製に取替 (日付は資料のまま S32.117〜33.3.1の間違いか?)
●S33.10.18〜11.25 大宮甲修:EF16改造・自動窓拭器取付
●S35.11.30〜12.10 大宮臨修:ブレーキ装置EL6A→EL14ASに改造

*履歴簿上は工場出場日はS33.11.25
過去の鉄道ピクトリアル記事にS33.3.1の記述あり
EF1630 同じく1エンドでL側です。既に区名札が外されてるような…。尚、同機のワイパーは機関士側、助士側共にKW3Dですが、どういう訳か1エンド・2エンド共、前面窓下隅におそらく製造当初の手動式ワイパーとおぼしき物を残していました。他の手動式ワイパーで落成したEF15は自動式取付に伴い手動式は取り外されていますが(同位置に痕跡のみ残った物はあり)同機のワイパーだけ残された理由は分かりません。
水上機関区 1980.2.17
EF1630 機関区構内の除雪に勤しむ職員さん。水を嫌う雪国での電気機関車の運用を国鉄で最初に行ったのはこの水上機関区でした。ここで培われたノウハウがその後の雪国での電機の活躍に大いに貢献しています。 こちらは2エンドL側です。
水上機関区 1980.2.17
EF1630 同、2エンド正面。左の標識燈の右側など塗装が剥げ落ち赤く錆び付いています。 本機の種車のEF1532は終戦からわずか2年の昭和22年製。EF15の製造は同年から始まりましたが、同じ1次形でも総じて22年製の車体は23年製に比べて痛みが激しい印象です。
水上機関区 1980.2.17
EF1630 暫くしてパンタを上げて仕業検査が始まりました。これは1エンド側です。 本機は昭和22年の新製配置から晩年まで長岡区に配置されていました。昭和53年に水上区の24、27号機が運用離脱し、その穴埋めに31号機と共に同区に転属しています。
水上機関区 1980.2.17
EF1630 同じく仕業点検中の30号機。こちらは2エンドR側です。水上機関区にはEF16の撮影に行く度、毎回お世話になりました。当時は深夜ほどでは無いにせよ結構頻繁に機関車の出入りがあったはずですが、いつもファンに気軽に開放してくださいました。今ではちょっと考えられないですね。
水上機関区 1980.2.17
EF1630 降りしきる雪のなか点検を続ける30号機。前面窓の上部に付いたワイパーは左右ともKW3D。廃車時まで機関士側ワイパーが平行腕のWP35やWP50化されなかったのは本機と24号機のみです。分かりにくいですが手動式ワイパーと合わせて前面にワイパーが4つ存在します。
水上機関区 1980.2.17
EF1630 これも2エンド側です。後ろは28号機です。 三菱製EF15の1次形は、屋根の肩部分のRが日立製や川崎製に比べてシャープな印象です。
水上機関区 1980.2.17
EF1630 同じく2エンドです。この2エンド側の避雷器はパンタの後ろ側に設置されています。(1エンドは前燈後ろ)結局30号機を見たのはこの時が最初で最後でした。この頃既に24号機と27号機が廃車になっていました。
水上機関区 1980.2.17
EF1630 30号機のナンバープレートと製造及び改造銘板。上がEF16改造の大宮工場のもの。下が三菱の製造銘板。製造No.は三菱重工のものとなっています。
水上機関区 1980.2.17
ef5829-ef1630 4つのワイパーがご愛敬です。
「1月というのにスキー場のメッカはこのとおり雪がまったくない状態。この先の大カーブもとても広々としていました。」(EF5829さん)
撮影:EF5829さん  3670レ EF1630〔水〕+EF15163〔長岡〕 越後中里―岩原スキー場前 1980.1.6
ohno-ef1630 側窓変形機EF5835と重連でスキー臨を牽く。
撮影:ohnoさん  土樽―越後中里 1980.2.11
 EF16 31〔水上〕 旧EF15 25
EF1626  EF1631 水上機関区検修庫に集う26号機と31号機。共に2エンド側です。こうして並ぶと同じ三菱製ながら31号機の車体断面が低いことが良く分かります。また、31号機には長岡区に配置されたEF15、EF16の特徴である正面扉右横の手すりが増設されています。26号機のデッキステップのステーが左右非対称であるのも良く分かります。
 
※車体断面低 エアフィルタ小 第1・第5側窓中央 先輪後位バネ吊り三菱タイプ 正面扉横手すり ジャンパ栓受け台座 前燈取付位置原形 手動式ワイパー取付跡 前燈小
水上機関区 1980.5.3
製造:S23.4.27
三菱電機・三菱重工
No.577/345
使用開始:S23.5.24
EF16改造:S33.3.31
国鉄大宮工場
廃車:S55.6.6

移動:
S23.5.18 国府津
S24.3.31 長岡第二
S53.10.2 水上
S55.5.17 1休指定
S55.6.6  工車165号により廃車
最終走行:
S55.5 2,685,427km

記事:
●S23.12.15〜24.2.26 日立:
整備改造
パンタグラフPS14に取替
●S26.3.30〜4.7 大宮甲修:雪掻車電燈用電源取入口取付
●S30.3.18〜3.26 大宮臨修:レール撒水装置取付
●S33.2.13〜3.1 大宮丙修:EF16改造・前燈整備・避雷器増設・避雷器箱鉄製に取替
●S36.2.25〜3.7 大宮臨修:ブレーキ装置EL6A→EL14ASに改造
●S38.1.26 区修:デフロスター取付・自動窓拭器取付
●S39.11.16〜11.26 大宮甲修:標識燈埋込改造・標識燈に赤円板取付
●S42.12.12〜12.20 大宮全検:先輪軸受コロ式に改造
●S47.4.14〜4.27 大宮全検:避雷器LA15に取替
EF1626  EF1631 同じく水上の研修庫内の26号機と31号機。この検修庫も1990年代までは残っていたと思いますが、今は更地になってしまい当時の面影はありません。本機はこの写真を撮影したこの月の17日に休車になっており、そのまま翌月に廃車になってしまい、私は走行シーンを撮影することは叶いませんでした。(:_;)
水上機関区 1980.5.3
EF1631 水上機関区の庫内で休息する同機のプロフィール。こちらは1エンド側。先輪担いバネと動軸の釣り合い梁を結ぶバネ吊り部分が三菱独自の丸棒タイプです。手動式ワイパーの基部の突起が確認できます。 正面扉の右横の手すりも良く分かります。これは長岡区に配置されていたEF15、EF16に共通する改造です。 また、標識燈の外側に3点でネジ留め?された小さな丸い蓋が見られます。EF1524(EF1629)の引っ掛け式標識灯時代の写真を見ると、この位置が標識燈の電源を車体に引き込んでいる辺りになり、その名残りではないかと思われます。
水上機関区 1980.2.17
ef1631 同じく検修庫内で待機中のカラー写真。本機の履歴を見ると「雪掻車電燈用電源取入口取付」の記事があり、EF16の排雪列車がいつ頃まで見られたのか定かではありませんが、少なくともDD14やDD15が登場する昭和36年(1961年)頃まではラッセル車を押す姿や場合によってはキマロキ編成を組む姿も拝めたのかも知れません。嗚呼…写真で良いから見てみたい!
水上機関区 1980.2.17
EF1631
僚友29号機と仲良く水上区庫内で休憩中。29号機の欄にはカラー撮影のほぼ同じカットがあります。本機は元EF1525で手前の29号機は元EF1524でどちらも三菱製で落成時期はひと月ほどの差しかありません。しかしながらデッキと前端バリの接合面の連結器解放テコの形状及び取付方法が異なります。
水上機関区 1980.2.17
Nishino-EF1631 水上駅独特のアングルですね。左隣には懐かしい165系の姿も…。(「佐渡」でしょうか?)
なお、この写真の時点では30号機同様に本機も手動式ワイパーが前面窓下隅に残っているのが分かります。その後、ワイパー本体は取り外されましたが、取付の基部のみは残っています。
撮影:Y.NishinoさんY.Nishinoのホームページ)  水上 1975.8
yusha-EF1631 「水上を去る最後の一枚が、自分にとって唯一の31号機の写真となりました。(本当は、水上駅で一泊するつもりだったのですが…) 速いシャッターが切れず、かなりつらい写真になってしまいました。」(遊写さん)
撮影:遊写さん  3760レ 水上―石打 197911.3
ef5853-EF1631 「EF1631[水]+EF15139[長岡]。運用持ち替えにより長岡から転入した31号機。(この時点で長岡のカマは11と12の2両。さらにこのときは12が水上へ貸し出し中)」(EF5853さん)
う〜ん…。やっぱり16は格好いいですね〜。ほれぼれ。(*^_^*)
撮影:EF5853さん  6765レ 水上付近 1980.2.10
hiramatsu-EF1631 リンクでお世話になってますS.Hiramatsuさん撮影の上越線のスキー臨の先頭に立つ31号機です。
撮影:S.HiramatsuさんPassenger Cars Room  越後中里―越後湯沢 1979.1
nishimura-ef1631 下り「鳥海」の先頭に立ち水上駅構内で発車を待つ31号機とEF58。構内灯やゴハチの運転席の明かりの色が印象的ですね。カラー写真が当時の記憶を鮮明に蘇らせてくれます。
撮影:西村暢彦さん日本国有鉄道礼賛 801レ「鳥海」  水上 1980.3
satomi-ef1631 長岡運転所時代の31号機。ずんぐりとして見えるEF16(EF15)も、これぐらいの角度で見ると意外と車体が長い事が分かります。本機は昭和24年に長岡に配置されて以降、昭和53年に水上区のEF16休車に伴い同区に転属するまで、その生涯のほとんどを長岡区で過ごしています。

撮影:里見純一さん北総レール倶楽部  長岡運転所 1977.8
k53taka-EF1631 新津機関区待機線にて顔を並べるD51417〔会〕と31号機。31号機の前面窓はHゴム支持になっていますがワイパーはKW3D。少々分かりにくいですがよく見ると30号機同様窓の下隅に手動式ワイパーが残っているようです。

撮影:k53takaさん(新潟の蒸気機関車)   新津機関区 1969.9.15
 EF16 X
shocho-EF16X 午後の上越国境を行くEF16とEF15の重連。両機ともカマ番はちょっと特定は難しいですね。EF16は高い車体でエアフィルタが大きく側窓が内寄りのタイプで避雷器位置から20、21、25、26のどれかだと思います。ベンチレータがグローブ式だったら21号機で決まりなんですがちょっと判別できませんね。EF15は側窓が白Hゴムの長岡カマ。
撮影:所長失格さん(所長、失格になりました)  790レ 越後中里―土樽 1980.8

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