昭和22年5月〜23年3月に登場した第1次グループの続きです。ここでは川崎製の16〜23号機を紹介します。
川崎製1次形は通常、正面扉の向かって左側に付く屋根昇降段が正面扉の両側に二組付いている点が外観の大きな特徴です。また、前端バリ横のブレーキ管の配管方法にも特徴があり、1次形の日立、三菱製やその後の標準タイプと異なり、前端バリの上面、デッキ下を通り上から補助コイル前部に』形に降りてきて連結器脇に至っています。(1次形形態解説参照)デッキ形状は日立、三菱と異なり後の標準タイプに最も近くがっちりしたものとなっています。 16号機〜19号機(昭和22年10月落成)がエアフィルタが大きく高い断面の車体で、20〜23号機はエアフィルタが小さく低い断面の車体となっています。なお、21号機1エンドデッキが1次形日立タイプとなっていますが、これは2号機(日立)の同箇所と入れ替わっている為と思われます。また、本グループの17,19〜22号機が屋根上にグローブベンチレータを取り付けていますが、これは製造時からのものではなく、機械室中央窓の増設やパンタグラフのPS14化などと同様、昭和23年の整備改造時に取り付けられたもので、なぜ川崎製に偏ったのかその理由は不明です。(整備改造は川崎以外の日立でも担当しています。) 20〜23が昭和26年に福米EF16に、16〜19が昭和30年から31年に上越EF16にそれぞれ改造されましたが、後に20,21号機はEF15に復元、22,23号機は上越EF16に再改造されています。 前燈の取付台座は19,21,22号機がステー式、他は原形のLP42用となっています。 ※印…主な特徴です。画像をクリックすると大きなものが表示されます。 注:履歴の記事中の各項目は工場出場日。そのためEF16改造日とずれているものがあります。
※印…主な特徴です。画像をクリックすると大きなものが表示されます。 注:履歴の記事中の各項目は工場出場日。そのためEF16改造日とずれているものがあります。