ELECTRIC LOCOMOTIVE EF15  Vol.12
EF15 122〜129

Last Update 2024.1.1

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 第10次形(122〜125号機)

昭和30年10月〜11月にかけて製造されたわずか4両のグループです。日立製は本グループ以降連結器解放テコが標準タイプになっています。また、正面ナンバープレートの取付位置が左に寄っています。
東芝製は前面通風口が10次形の123号機まで標準より幅が狭く高さも低いタイプで最後の124号機のみ他メーカーと同様の標準タイプとなり、11次形以降は全て標準タイプになっています。
三菱製は本グループの125号機まで先輪の担いバネと動輪の釣り合い梁を結ぶバネ吊りリンクが丸棒で、それに連結する釣り合い梁も独特の形状となった三菱式でこれ以降は標準タイプになります。また、側面が丸みを帯びた形状のつらら切りも125号機で終わりです。
前燈のLP402形化の準備か日立製の122号機の前燈取付台座に変形が見られますが、他は全てステー式になっています。

※印…主な特徴です。画像をクリックすると大きなものが表示されます。

 EF15 122〔高崎第二〕
ef5853-EF15122 雪かき器の形状が独特の122号機。同区の65号機と同じタイプの裾が拡がったものです。また、前燈の取付座が左右の幅が広い物です。
「これもスキャンがうまくできませんでした。かなりいじっています。そんなに露出不足とは思えないのですけれど・・・。」(EF5853さん)
 
※寒地形 前燈取付台座変形 雪かき器変形 正面ナンバープレート左寄り
撮影:EF5853さん   960レ  深谷 1979.8.8
製造年月日:S30.11.16
製造:日立製作所
廃車:S56.5.8
ef5853-EF15122+EF5849 次位に廃車回送のEF5849[東]を繋ぎ品川で待機中の姿。こちらは1エンド側です。
撮影:EF5853さん   2581レ  品川 1981.2.12
nijinochichi-EF15122 パラボラ式の雪かき器、幅広の前燈取付台座の形状が良く分かります。こちらは1エンド側。ワイパーは左右ともWP50です。 パラボラ式の雪かき器は本機以外に50(2エンドのみ)、65、68、72、93、154号機に見られますが、本機の物のみ雪かき器中央下部が大きく欠き取られた独特の形状です。
撮影:二児の父さん   浜川崎 1980.7.22
BIN-EF15122 入江駅で発車を待つ122号機で同じく1エンド側です。パラボラタイプの雪かき器姿が精悍です。
撮影:BINさん  5570レ  入江 1978.11.15
 EF15 123〔竜華〕
kk0630-EF15123a 紀勢本線を行くプレート式ナンバーの123号機の綺麗な写真です。都会を行く姿とはまた違った魅力があります。デッキの手すりが白く塗られているのが印象的です。
撮影:kk0630さん  5362レ  岩代 1985.8.25
製造年月日:S30.10.18
製造:東京芝浦電気
廃車:S61.10.27
kk0630-EF15123b 同じくkk0630さん撮影の123号機。つらら切りは中形。西日本に残ったEF15は、排障器が前端バリ取付のものが多くいました。また、鷹取工場では白Hゴムが使われており、同区で検修を担当するEF15やEF58にも使用されていました。
 
※排障器前端バリ取付 シールドビーム2灯 白Hゴム 正面ナンバープレート上寄り
撮影:kk0630さん   竜華機関区 1983.8
taimebokan-EF15123 「この写真はEF60に混ざって158号機とたった2機で最期の活躍をする123号機の姿で、後ろに見える建物の竜華機関区から出てきた機関車は、この写真の撮影位置の久宝寺駅の側線に据えつけられ、阪和貨物線へ向かって去っていく姿を撮影したものです。EF15ってPS14の似合う機関車だと思いません?」(タイム母艦さん)
撮影:タイム母艦さん   久宝寺 1986.5.18
ブタっ鼻に白Hゴム…とは言え、プレートナンバーにPS14パンタ姿がEF15らしさを強調しています。
撮影:EF5852さん   和歌山 1984.8.27
「EF15重連の牽く貨物で、EF15123とEF15184です。何故か前機の前パンタが降りています。場所は和歌山駅、1986.3 頃の撮影です。本来はED60(もしくは時期的にEF60)重連の牽くスジだったはずなのですが、晩年にはイレギュラーな組み合わせも多かったと記憶しています。またEF15123の側面ナンバープレートは、晩年には正規のプレートではなく板に番号を記した簡易的な(・・・粗末な)モノだったと記憶しています。」(旧型風来坊さん)
「この列車は和歌山操車場12:48発 竜華操車場14:09着の5365レです。この時期はED60、EF60、EF15の共通運用になっていたように記憶しています。なおEF15123の側面プレートが粗末なものだったのは、晩年盗難に遭ったものの、余命幾許ないので簡易的なもので済ませたように記憶しています。」(ゴハチ信者さん)
撮影:旧型風来坊さん   5365レ  和歌山 1986.3頃
雪かき器を装備した高崎第二区時代の123号機。前燈も1燈でワイパーも原形のKW3Dです。同じ機関車ながら雪かき器の有無で印象が随分異なります。 東芝独自の幅の狭い正面通風口が良く分かります。ちなみに東芝製のこのタイプの通風口は本機迄で以降は標準タイプとなっています。
撮影:EF5858さん  宇都宮運転所 1977
 EF15 124〔高崎第二〕
TF-EF15124 T.Fさんが鉄道ジャーナル主催の旅行(YTCレールメイトツアー)で高崎第二機関区を見学した時に側線に並べてあったものだそうです。ちなみに手前のEF15は145号機だそうです。15はデッキや先台車周りが特に魅力的です。汽笛カバーは上越タイプの大形の物ですが、先端が斜めになっています。
 
※寒地形 前燈大 正面ナンバープレート上寄り
撮影:T.FさんくらはやしみのるのB級HP)  高崎第二機関区 1982.9.26
製造年月日:S30.11.18
製造:東京芝浦電気
廃車:S57.12.8
kantera-ef15124 さわやかな秋空をバックに東北路を走る124号機。全検出たてなのか車体もピカピカです。
撮影:KANTERAさん旧型電気機関車の宝庫)   蒲須坂―氏家 1978.9
「夕日を浴びて日光線との分岐点付近を通過する124号機。」(EF5858さん)
パンタグラフの母線引き込みが見当たらないのでこちらは2エンド側です。
撮影:EF5858さん  宇都宮―雀宮  1977
BIN-EF15124 単機で品鶴線を行く124号機。こちらはパンタグラフ母線の引き込みが見えるので1エンド側です。これを見るとワイパーは機関士側WP50、助士側WP35に交換されている様です。 なお、本機から東芝製の正面通風口は標準タイプになっています。
撮影:BINさん  5597レ  鶴見―品川 1978.2.11
BIN-EF15124 入江駅でク5000の先頭に立つ姿でこちらは2エンド側です。この時点では機関士側、助士側共にワイパーはWP50化されています。123号機と比べると通風口が他メーカーと同様になったのが分かります。 パンタとその台枠は共にグレーで塗られています。
撮影:BINさん  5578レ  入江 1980.10.28
sugi-EF15124 寒地形らしさが良く分かるアングル。これぐらいの角度で見ると一軸先輪の電機の雪かき器の後退角の鋭さが分かります。昭和30年(1955年)製の車体はまだまだ綺麗で、昭和一桁のクモハ12と比べると若々しくさえ見えてきます。
「左に写っているのは、クモハ12013です。」(針葉樹林鉄道研究会の杉さん)
撮影:針葉樹林鉄道研究会の杉さん    新鶴見機関区 1976.8.17
BIN-EF15124 入江駅で入れ換え中。こちらは1エンド側です。上の同じBINさん撮影のカラーではパンタの台枠はグレーに見えますが、1年後のこの写真では黒に見えます。単に汚れてるだけかも知れませんが…。
撮影:BINさん  5578レ  入江 1981.10.24
 EF15 125〔竜華〕
ef5853-EF15125+ED604 前燈がシールドビーム2燈化される前の姿です。
「EF15125[竜]+ED604[竜]。ED60がほとんど見えませんが、重連です。」(EF5853さん)

※先輪後位バネ吊り三菱タイプ シールドビーム2灯(末期)
撮影:EF5853さん   965レ  山中渓―紀伊 1979.3.27
製造年月日:S30.10.31
製造:三菱電機・新三菱重工
廃車:S58.2.18
 第11次形(126〜129号機)

 昭和31年7月に製造されたグループです。第10次形に引き続きわずか4両です。基本的にはこのグループでPS14パンタ装備は終了です。前グループに引き続き日立製の126号機の前燈取付台座に変形が見られます。129号機はおそらくLP42用と同じ台座です。なお、日立の製造銘板は本ロットまで切り抜き文字となっています。
 EF58では同時期に製造されたロットで前燈のLP402形化が行われており、姉妹機であるEF15でも本グループもしくは前グループで前燈の変更があったものと思われます。 日立製の製造銘板は本グループで切り抜き文字式は終了です。
なお、本ロットから第14次形まで三菱はEF15の製造から外れています。
 EF15 126〔新鶴見〕→〔立川〕
EF15126 夕暮れ時の東海道をのんびりと走る新鶴見EF15牽引の貨物です。こちらは2エンド側。バックには今となっては懐かしい新幹線0系の姿。

※前燈小 正面ナンバープレート左寄り
1790レ  根府川―早川 1980.8
製造年月日:S31.7.24
製造:日立製作所
廃車:S58.10.5
EF15126 新宿駅で発車を待つ新鶴見時代の姿。こちらは1エンド側です。本機の前燈取付座はちょっと変わっていて、幅広の取付座が前面に飛び出た物となっています。つらら切りは中形で直線タイプです。この辺りからつらら切りの形状もようやく落ち着いてきたようです。PS14パンタの台枠はグレーです。
新宿 1980.3.17
EF15126 同じく新宿で待機する同機の2エンド側です。この時期はパンタのスリ板はまだ鉄製です。 ワイパーは左右ともWP50に交換されています。本機の後ろに見えるビルは新宿西口駅ビルのマイシティ、現在のルミネエスト新宿です。
新宿 1980.3.17
kk0630-EF15126 こちらは晩年の立川区時代の姿でこちらは1エンド側です。
撮影:kk0630さん   立川 1983.4.1
ef5852-EF15126 石灰列車の先頭に立つ立川転属後の姿です。こちらも1エンド側です。
「青梅線拝島以西からED16牽引で運ばれてきた貨物は、ここ拝島でEF15にカマ交換されているものがありました。この当時の拝島駅では、立川区のED16とEF15の姿を多数見ることができ多数の撮影者が訪れていたように思います。」(EF5852さん)
撮影:EF5852さん   拝島 1983.3.22
ohno-ef15126 タンク車を連ねて黙々と工業地帯を行くEF15。首都圏のどこへ行ってもこんな光景が日常的に繰り返されていました。これも1エンド側です。
撮影:ohnoさん   川崎新町―八丁畷 1977.3.10
sugi-EF15126 こちらも1エンド側です。ワイパーがまだ原形のKW3Dです。私が撮った1980年のカラー写真ではパンタ台枠はグレーになっていますが、この時はまだ黒色の模様です。
撮影:針葉樹林鉄道研究会の杉さん    新鶴見機関区 1976.8.17
BIN-EF15126 次位にEF1548〔高二〕を従えて品鶴線を行く。前面のあちこちの塗装が剥げた少々痛々しい姿でこちらは1エンド側です。ワイパーはKW3Dです。すれ違う貨物の牽引機もEF15で、まだまだEF15が首都圏の貨物の中心だった事が伺えます。ちなみに左の15はナンバー下一桁の"0"と両エンドで異なる雪かき器の形状などから50号機〔高二〕で手前が1エンド側です。
撮影:BINさん  666レ  品川―新鶴見 1977.3.19
BIN-EF15126
新鶴見区時代の姿で2エンド側です。東海道貨物支線の今は無き入江駅で入れ換え中です。ワイパーは既に左右ともWP50化されています。 エンド表示板がなぜか欠落しています。
撮影:BINさん  279レ  入江 1978.1.10
BIN-EF15126
同じく新鶴見区時代の姿で上の写真から半年後です。こちらは1エンド側。区名札挿の左脇に上の2エンド側の写真では判別不能の謎の逆台形のボルトが見られます。パンタの擦り板がすぐ上の1月の撮影ではアルミ製なのが鉄製に戻っています。
撮影:BINさん  279レ  入江 1978.7.22〜8.7
 EF15 127〔高崎第二〕
ef5853-EF15127 「夕日を浴びて走る127。」(EF5853さん)
こちらは1エンド側です。

※寒地形 正面ナンバープレート上寄り
撮影:EF5853さん   575レ  原宿 1979.12.14
製造年月日:S31.7.13
製造:東京芝浦電気
廃車:S57.7.1
 EF15 128〔長岡(転)〕
T.F-EF15128 FRP製正面扉に改造された128号機が牽く高崎線貨物列車。
「昭和55年2月の撮影、場所は吹上ー鴻巣間、現在の北鴻巣駅の場所です。今はマンションが立ち並び、駅が出来て、この当時の面影は殆どありません。ピンがあまいので、ナンバーがはっきりしませんが、パンタの形と製造銘板の形と貫通扉のHゴムとナンバープレートの形でたぶん128番でしょう。」(T.Fさん)
 
※寒地形 正面扉横手すり FRP製正面扉 正面ナンバープレート上寄り
撮影:T.FさんくらはやしみのるのB級HP)  吹上―鴻巣 1979.2
製造年月日:S31.7.20
製造:東京芝浦電気
廃車:S56.11.24
ohno-ef15128 石打駅構内(多分…)にで入れ換え中?真夏のトップライトが眩しいです。
撮影:ohnoさん   石打? 1979.9.7
 EF15 129〔長岡(転)〕
ef5853-EF15129 つらら切り、汽笛カバー、雪かき器を装備した寒地形にはやはり雪が似合います。

「冬場の休日で貨物が少ないのか、EF15単機牽引でした。(2/11も同じ)こういうのもいいかな・・と。」(EF5853さん)
 
※寒地形 正面扉横手すり 正面ナンバープレート上寄り
撮影:EF5853さん   790レ  湯桧曽―水上 1980.2.10
製造年月日:S31.7.5
製造:川崎車輌・川崎重工
廃車:S57.1.5
ohno-ef15129 後ろを見ると結構長そうに見えますが単機ですね。もしかしたら空車かも…。もっともこの頃は上越の貨物列車も長大編成が多かったので、これぐらいだと短い方かもしれません。
撮影:ohnoさん   湯桧曽―水上 1977.8.8

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