第6次形(64〜76号機) |
昭和28年9月〜10月にかけて製造されたグループで、このグループより落成時から先輪は全てスポーク式になっています。
日立製のつらら切りは本グループまで大形で丸みが強く外を向いた独特な形になっています。また、本グループのみ助士席側通風口の取付位置が標準より若干左に寄り、正面昇降段の最下段が干渉しない為、全段同じ形態になっています。正面ナンバープレートの取付位置が左に寄っていて、連結器解放テコが3次形以降の特徴の幅広です。また、日立の製造銘板は本ロットから第11次形まで切り抜き文字になっています。
なお、このロットより製造メーカーに新たに東京芝浦電気と東洋電機・汽車会社のジョイントの2メーカーが登場しています。
東芝製の正面通風口は他メーカーに比べて幅が狭く7段ヒダで、7次形の81号機から10次形の123号機まで幅が狭いまま6段ヒダになっています。(その後は標準タイプ)正面昇降段の最下段の形状は東芝、東洋・汽車共に台形です。正面ナンバープレートの取付位置は東芝、東洋・汽車が上寄りとなっています。対して川崎製は本ロットからほぼ標準的な位置になっています。
三菱製の74〜76は引き続き先輪の担いバネと動輪の釣り合い梁を結ぶバネ吊りリンクが丸棒で、それに連結する釣り合い梁も独特の形状となった三菱式です。また、つらら切りは側面が丸みを帯びた独特の形状で、これは2次形〜10次形までこの形状です。
前燈の取付台座は71,72,74,76号機が2枚板の飛び出したタイプ、65,67,75号機がLP42用、他はLP402用のステー式です。
※印…主な特徴です。画像をクリックすると大きなものが表示されます。
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EF15 64〔高崎第二〕 |
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登場時から先輪もスポーク式となり、各部の標準化が完成した64号機。ゴハチでもそうですがスノウプロウを付けた姿はそれだけで精悍に見えてきます。同機の前燈のケースは奥行きが大きいもので、取付台座は標準のステー式です。汽笛カバーは高崎タイプの大形で先端が斜めになったタイプです。なお、日立では本機から製造銘板が切り抜き文字になりました。こちらは1エンド側。
※寒地形 前灯大 正面ナンバープレート左寄り 連結器解放テコ幅広
撮影:Y.Nishinoさん(Y.Nishinoのホームページ) 大宮 1974.3 |
製造:S28.10.1
日立製作所
No.191150-1
使用開始:S28.10.4
廃車:S54.11.21
移動:
S28.10.7 浜松
S33. 4. 3 高崎第二
S38. 5.18 稲沢第二貸
S38. 8.23 高崎第二返
S54. 9.24 1休指定
S54.11.21 廃車
最終走行:
S54.9 2,531,076km
記事:
●S30.6.2〜6.8 浜松丙修:電気式速度計取付
●S33.1.29〜2.5 浜松甲 修:電気式窓拭器取付(2基)
●S36.12.14〜12.21 浜松甲修:前燈整備
●S40.8.21〜8.31 大宮甲修:先輪軸受コロ式に改造・標識燈に赤円板取 付
●S44.6.26〜7.5 大宮全検:排障器整備
●S46.3.15〜3.18 大宮 臨検:前窓Hゴム改造・デフロスター取付
●S47.8.19〜8.31 大宮臨検:避雷器LA15に取替
●S52.10.28〜11.8 大宮全検:改良形電気式速度 計取付・WP35平行腕改造 |
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2軸貨車を中心にした貨物を牽く64号機。こちらは2エンド側。本機の排障器は雪かき器の裏側に取り付けられていますが、高崎のEF15に多く見られる形態です。
撮影:BINさん 5462レ 品川―鶴見 1979.1.14 |
EF15 65〔高崎第二〕 |
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高崎線の2321レの車内より撮影した65号機でこちらは1エンド側です。特徴ある雪かき器をはじめ足周りが写っておらずすみません。汽笛カバーは高崎形で先端の側面が斜めに欠き取られたタイプです。つらら切りは日立タイプの大形です。
※寒地形 前灯小 前燈取付位置原形 スノウプロウ変形 正面ナンバープレート左寄り 連結器解放テコ幅広
991レ? 吹上 1979.9.1 |
製造:S28.9.29
日立製作所
No.191150-2
使用開始:S28.9.29
廃車:S56.5.8
移動:
S28. 9.28 新鶴見
S29. 5.26 東京貸
S29. 6.21 新鶴見返
S29.10. 3 高崎第二貸 S29.11.25 新鶴見返
S29.12. 2 高崎第二貸
S30. 4. 6 新鶴見返
S31. 8.28 高崎第二
S42. 5.19 宇都宮(転)貸
S42. 6. 8 高崎第二返
S56. 4.19 1休指定
S56. 5. 8 廃車
最終走行:
S56.4 2,598,174km
記事:
●S29.2.23〜3.1 浜松丙修:泥除取付
●S35.3.18〜3.26 浜松甲修:前燈整備
●S42.3.30〜4.7 大宮甲修:先輪軸受コロ式に改造・排障器整備
●S45.1.29〜2.5 大宮臨検:デフロスター取付・前窓Hゴム改造
●S48.1.31〜2.10 大宮要検:避雷器LA15に取替 |
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吹上駅を発車した2321レ車内より撮影した65号機でこちらは2エンド側になります。かなり無理のある体勢で撮影したのでカマの後ろが入ってませんが、独特のパラボラ式に裾が広がった雪かき器が確認できます。
991レ? 吹上 1979.9.1 |
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EF5853さん撮影の台検中?の65号機の珍しい姿です。正面扉の下部のステップ(?)が上に跳ね上がってるのが面白いです。こんなんなってんですねー。
撮影:EF5853さん 高崎第二機関区 1978.3.11 |
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もーたーまん@鈴木さん撮影の65号機です。後ろのPFは工場入場の回送でしょうか。一瞬、上越線のEF16とPFの重連を彷彿させます。
「65号機はこの数ヶ月後に廃車になったのですね」(もーたーまん@鈴木さん)
撮影:もーたーまん@鈴木さん EF1565+EF651108 品川 1981.3.1 |
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こちらは1エンド側です。パラボラ式の雪かき器ですが、私が確認しているのは50(2エンドのみ1エンドは標準)、65、68、72、93、122、154号機の7両です。
撮影:BINさん 5570レ 入江 1978.11.24 |
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こちらは2エンド側です。雪かき器はこちらのエンドもパラボラ式です。
撮影:BINさん 入江 1980.10.4 |
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同じ写真ですがカマのアップです。これぐらいのアングルで見るとパラボラ式雪かき器の裾部はかなり張り出しているのが見て取れます。
撮影:BINさん 入江 1980.10.4 |
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新鶴見機関区西機待で出発準備中の姿。こちらも2エンド側です。 カラーなのでナンバープレートがメッキなのが確認できます。また、トップライトで前面の昇降段の影が全段同じ形なのが良くわかります。パラボラ式の雪かき器だと何となくクラシカルな印象になります。
撮影:jm1xsjさん 新鶴見機関区 西機待 1980.9頃 |
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同じく新鶴見機関区西機待の姿。ズラリと並んだ15と65が良い感じですね。真ん中の15は157号機で原形の前面窓が小さく見えます。機関車の間に挟まっている旧国は新鶴見機関区の職員輸送用のクモハ12ですね。65号機の横の物置に書かれた「不当弾圧」の文字が時代を感じさせます。
撮影:jm1xsjさん 新鶴見機関区 西機待 1980.9頃 |
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点検を終え出区する同機で2エンド側です。これぐらいのアングルだとパラボラ式の雪かき器もあまり目立ちません。大形汽笛カバーの先端の斜め具合が分かります。
撮影:jm1xsjさん 新鶴見機関区 西機待 1980.9頃 |
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ク5000を連ねた貨物の先頭に立つ。こちらも2エンド側です。正面気味に見るとパラボラ式の雪かき器の裾部分が左右にかなり開いているのが確認できます。標準タイプの雪かき器を装備した物と比べると正面から見た印象が随分異なっています。
撮影:BINさん 5578レ 入江 1981.2.13 |
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上の写真から1ヶ月後、同じくク5000の先頭に立つ姿でこれも2エンド側ですが、曇りと晴れとで同じカマでも印象が大分違います。車体に落ちた影から正面昇降段の最下段も他の段と同形態なのが確認できます。
撮影:BINさん 5578レ 入江 1981.3.12 |
EF15 66〔高崎第二〕 |
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こちらもEF5853さん撮影の高崎に集うEF15シリーズです。汽笛カバーは高崎形で先端が垂直なタイプです。つらら切りは日立の大形タイプです。こちらは2エンド側です。
※寒地形 前灯小 正面ナンバープレート左寄り 連結器解放テコ幅広
撮影:EF5853さん 高崎第二機関区 1978.3.11 |
製造:S28.10.7
日立製作所
No191150-3
使用開始:S28.10.7
廃車:S54.7.16
移動:
S28.10. 6 新鶴見
S28.10. 6 国府津貸
S28.10. 7 高崎第二貸
S29. 5.19 新鶴見返
S29. 5.28 高崎第二貸
S30. 4. 7 新鶴見返
S31. 3.13 浜松貸
S31. 8.15 新鶴見返
S31. 8.28 高崎第二
S54. 6.30 1休指定
S54. 7.16 魔車
最終走行:
S54.6 2,475,596km
記事:
●S29.5.20〜5.26 浜松丙修:排障器改造・泥除取付
●S35.5.10〜5.17 大宮甲修:前燈整備
●S46.3.20〜3.25 大宮臨検:前窓Hゴム改造・デフロスター取付
●S46.7.29〜8.9 大宮全検:避雷器LA15に取替
●S52.7.27〜8.5 大宮要検:WP35平行腕改造 |
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宇都宮運転所で休憩中。こちらは1エンド側です。本機の雪かき器の排障器は裏側取付です。 奥にいる10系気動車も懐かしいです。日立製3次形以降の特徴の幅広の連結器解放テコが良く分かります。
この時点ではワイパーは左右とも原形KW3Dです。
撮影:EF5858さん 宇都宮運転所 1977 |
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単機で高崎線を行く姿でこちらは2エンド側です。ワイパーは機関士側WP50で助士側WP35の様です。
撮影:加藤重義さん 下り単機 吹上―行田 1979.1頃 |
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上写真の続きでこちらは1エンド側です。 奥に見える踏切は行田駅手前の行田市踏切です。右手奥の特徴的な形状のビルは現在も残っていますね。
撮影:加藤重義さん 下り単機 吹上―行田 1979.1頃 |
EF15 67〔高崎第二〕 |
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汽笛カバーとデフロスタを取り付けながら雪かき器の無い形態が印象的です。本機はかつて20年間長岡第二区に在籍しており、当然、汽笛カバーと雪かき器を装備していたはずですが、その後、新鶴見区に移動になった際に雪かき器だけ取り外されたものと思われます。
※汽笛カバー変形? 前燈取付位置原形 デフロスタ 正面扉横手すり 排障器台枠取り付け 正面ナンバープレート左寄り 連結器解放テコ幅広
撮影:タケチャンマンさん 東浦和付近 1977年頃 |
製造:S28.10.24
日立製作所
No.191150-4
使用開始:S28.10.24
廃車:S55.1.17
移動:
S28.10.23 新鶴見
S28.10.23 国府津貸
S28.11.20 浜松貸
S29. 1 .1 新鶴見返
S29. 3. 4 東京貸
S29. 4.23 新鶴見返
S29. 9.29 長岡第二貸
S30. 1.13 新鶴見返
S30.10.29 国府津貸
S30.11. 7 浜松貸 S30.12.31 新鶴見返
S31. 9.25 長岡第二
S51.10.10 新鶴見
S52. 6.14 高崎第二
S54.11.20 1休指定
S55. 1.17 工車1052号により廃車
最終走行:
S54.11 2,550,121km
記事:
●S29.4.25〜5.4 浜松丙修:泥除取付・排障器改造
●S40.12.10〜12.17 大宮甲修:先輪軸受コロ式に改造・デフロスター取付
●S48.1.13 大宮出張臨検:避雷器LA15に取替
●S48.8.21〜9.3 大宮全検:昇降段改造
●S53.1.13〜1.24 大宮全検WP35平行腕改造 |
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新鶴見区時代の67号機です。同区には昭和51年(1976年)10月から翌年6月という短期間の配置でした。正面扉の右側には長岡区に在籍機に設置されている手すりが確認できます。
つらら切りは日立製のこのロットまで見られる大形の丸っこいタイプです。 本機の汽笛カバーは標準的なサイズより小さく、東新潟タイプに近い形態ですがカバーの先端は直角に切り落とされたあまり見ない形態です。
こちらは1エンド側。
撮影:BINさん 279レ 入江 1977.4.5 |
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BINさん撮影の高崎第二区時代の姿です。本機は1977年6月14日付で新鶴見から高崎第二に移動しています。タキ43000系列のタンカートレインの先頭に立つ姿は近代的な印象。、このまま現代に現れてもそれほど違和感は感じないような…?
撮影:BINさん 5770レ 入江 1978.12.26 |
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同じくBINさん撮影の一枚でこちらは2エンド側です。 新鶴見時代と形態に変化はありません。ちなみに排障器は前端バリ側面の張り出し部にボルト留めされています。
撮影:BINさん 5770レ 入江 1978.12.26 |
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こちらも高二時代の姿で1エンド前頭部アップです。デッキ渡り板の側面に一次形に見られる耳の様なパーツが取り付けられています。乗降時の安全対策ですかね?また、日立製本ロットまで見られる大形で丸みのあるつらら切り、長岡時代に設置された前面扉の右側の手すり、前端バリ側面に取り付けられた排障器にご注目。
撮影:BINさん 1275レ 入江 1979.10.27 |
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上の写真と同じ時に撮られた姿で同じく1エンド側です。PS14パンタの台座はグレーに見えます。
撮影:BINさん 1275レ 入江 1979.10.27 |
EF15 68〔高崎第二〕 |
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こちらは2エンド側です。雪かき器が標準と異なり裾部分が広がったパラボラ式です。同じパラボラ式の65号機と比べると、雪かき器の両端下部が欠き取られていて若干形態は異なります。
「大宮操から出発してきた上り列車です。」(EF5829さん)
※寒地形 スノウプロウ変形 正面ナンバープレート左寄り 連結器解放テコ幅広
撮影:EF5829さん 与野 1978.8.28 |
製造:S28.10.31
日立製作所
No.191150-5
使用開始:S28.11.5
廃車:S54.8.16
移動:
S28.11. 5 稲沢第一
S28.11.11 稲沢第二
S29.10. 3 新鶴見
S29.10. 3 高崎第二貸
S30. 3.11 新鶴見返
S30. 9.20 高崎第二貸
S31. 1.24 新鶴見返
S31. 1.30 高崎第二貸
S31. 6. 4 新鶴見返
S31. 6:13 高崎第二貸
S31. 9.15 高崎第二
S43. 8.23 新小岩貸
S43. 9. 1 宇都宮(転)
S45. 9.19 高崎第二
S46. 1. 8 宇都宮(転)貸
S46. 7.24 高崎第二返
S54. 8.16 廃車
最終走行:
S54.7 2,593,336km
記事:
●S29.1.27〜2.2 浜松丙修:泥除取付・電気式速度計取付
●S29.5.29〜6.4 浜松丙修:排障器改造
●S38.11.29〜12.6 大宮甲修:前燈整備・先輪軸受コロ式に改造
●S46.7.15〜7.23 大宮全検:避雷器LA15に取替
●S52.7.25〜8.3 大宮要検:改良形電気式速度計取付・WP35平行腕改造 |
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こちらも2エンド側です。後方に見える職員氏の服装から夏場の撮影と思われ、廃車の一年ほど前の姿になりましょうか。その為か右側の前面窓の下側の車体の塗装が剥がれて錆が浮いているのが痛々しいです。
ちなみに撮影地はどこでしょう?左手前の線路に落ちる影から駅ホームからの撮影っぽいですが、どうも高崎駅ではなさそうに思います。背後に留置中の115系や165系の姿が見える事から高崎第二機関区でもなさそうですし、もしかしたら新津?新前橋あたりでしょうか?どなたかお分かりになりましたらお知らせ頂ければ幸いです。
写真所蔵:ぽんぞうさん 高崎? 1978年 |
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機関車部分のアップ(トリミング)です。裾部が手前に広がったパラボラ式雪かき器の両端下部が欠き取られた状態が分かります。ちなみにパラボラ式の雪かき器の場合、排障器の取付方法がどうなっているのかが気になりますが、雪かき器に直接ではなく暖地形と同じく先台車取付でしょうかね?汽笛カバーは角張った独特の形状でワイパーは左右ともKW3D、連結器解放テコは日立製3次形以降の特徴の幅広です。前面昇降段の車体に落ちる影から、最下段も1〜3段目と同じ形なのが確認できます。屋根上は大宮工場独自の黒色塗装でナンバープレートはメッキ仕様です。
写真所蔵:ぽんぞうさん 高崎? 1978年 |
EF15 69〔八王子〕 |
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晩年に八王子区で活躍した69号機。寒地形と比べておとなしい印象です。同機は前燈を取り付ける台座がLP402標準のステータイプです。ちなみにつらら切りは中形です。こちらは2エンド側。本機が八王子区で活躍した期間はわずか9か月ほどです。
※寒地形 前灯小 正面ナンバープレート上寄り
1485レ(多分) 恵比寿―渋谷 1979.6.1 |
製造:S28.10.10
東京芝浦電気
No.301300-1
使用開始:
廃車:S54.8.6
移動:
S28.10.20 稲沢
S28.11.11 稲沢第二
S29. 8.19 名古屋貸
S29. 8.27 大垣貸
S29. 8.30 稲沢第二返
S29. 9. 7 吹田第二貸
S29.11.25 稲沢第二返
S30. 2. 9 吹田第二貸
S30.11.20 稲沢第二返
S30.12.26 吹田第二貸
S31. 2.16 稲沢第二返
S31. 5.15 吹田第二貸
S31. 8. 8 稲沢第二返
S31. 8.22 吹田第二貸
S31.10. 1 吹田第二
S33. 6.14 鷹取貸
S33. 6.26 吹田第二返
S37. 5.16 姫路第二貸
S37. 5.23 吹田第二返
S37. 6.14 沼津
S39. 2. 6 広島
S40. 7.15 下関(転)貸
S40. 9.30 広島貸
S43. 9. 4 宇都宮(転)
S45. 9.23 新鶴見
S53.11. 9 八王子
S54. 8.16 廃車 |
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同じく69号機ですがエンドがひっくり返っており、こちらが1エンド先頭でR側です。同機のナンバープレートですが、側面の物は武蔵野操車場のナンバー自動読取装置への対応か、ナンバー部分のみ白塗りになっていました。写真を原寸で見てみると、もしかしたらナンバープレートの枠部分や製造銘板は車体と同色に塗りつぶされている感じです。
1485レ(多分) 恵比寿―渋谷 1979.5 |
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まるで定点観測ですが…しかもなぜか69号機ばかりに当たってました。今度は一番上の写真と同じく2エンド先頭でL側です。この辺りは湘南新宿ラインのホームが出来たりで大分様変わりがしているかと思いきや、この写真の後ろに見える左から3つの建物はこの時から30年以上経過した現在もグーグルのストリートビューで見るとそのまま残っている様です。(2012年10月現在)
1485レ(多分) 恵比寿―渋谷 1979.6.9 |
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東海道貨物線(現・横須賀線)を行く新鶴見区時代の69号機。本機は1978年11月9日に八王子に移動しています。 それ以前は1968年に宇都宮に転属するまで、新製配置からずっと東海道線で活躍しています。
撮影:ohnoさん 東神奈川 1977.5.29 |
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同じく新鶴見区時代の69号機。本機は八王子に転属後わずか9ヶ月ほどで廃車になっています。こちらは1エンド側です。
撮影:BINさん 279レ 入江 1977.2.23 |
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こちらは同じく新鶴見時代の2エンド側です。
撮影:BINさん 279レ 入江 1977.3.10 |
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L側のナンバープレートと製造銘板です。検査時にでも落としたのか製造銘板の下部が少々潰れています。(^_^;)
撮影:BINさん 279レ 入江 1977.2.23 |
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こちらも同じく新鶴見区時代で2エンド側です。ワイパーが機関士側がWP50に交換されています。2エンド側のパンタグラフの擦り板が鉄製に戻っています。上の方の八王子区に転属後の私の撮った写真でもそのままですね。
撮影:BINさん 279レ 入江 1978.2.1 |
EF15 70〔高崎第二〕 |
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「[関]のカマが8111レで帰るので、もしかしたら・・・と思って出てきたのですがやっぱりPFでした。(1125) 時間つぶしに撮ったものです。(焼きが・・・)」(EF5853さん)
つらら切りの形も安定してきたのか標準の中形です。汽笛カバーは高崎形の大形で先端が直線の物です。本機は避雷器の取付位置が前燈右側になっています。また、パンタグラフは昭和40年1月に鷹取工でPS14からPS15に振り替えられています。
※寒地形 避雷器前燈横取付 正面ナンバープレート上寄り PS15パンタ
撮影:EF5853さん 5585レ 品川 1979.7.20 |
製造:S28.10.18
東京芝浦電気
No.301300-2
使用開始:S28.10
廃車:S54.12.10
移動:
S28.10. 浜松
S28.10. 稲沢貸
S28.11.11 稲沢第二
S33. 1.20 名古屋貸
S33. 2 .8 稲沢第二返
S36. 9.27 沼津
S39. 4.11 広島
S39. 4.24 新鶴見貸
S39. 5.12 広島返
S43. 8.31 宇都宮(転)
S50.8.31発 高崎第二
S54.12.10 廃車
最終走行:
S54.12 2.569,748 km
記事:
●S29.1.14〜1.21 浜松丙修:電気式速度計取付・泥除取付
●S29.5.21〜5.27 浜松丙修:排障器改造
●S34.5.20〜5.27 浜松丙修:前燈整備
●S43.3.21〜4.9 広島全検:先輪軸受コロ式に改造
●S53.3.6〜3.15 大宮要検:改良形電気式速度計取付・WP35平行腕改造 |
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大宮機関区で顔を並べる192号機と70号機。 70号機の雪かき器の排障器は裏側から取り付けられたタイプですが、前面に外付けの排障器の取付跡が残っています。
撮影:MT40さん 大宮機関区 1977〜1978 |
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R側の側面で左側が2エンド側になりますが、どういう訳か製造銘板が見当たりません。取付用のネジ穴も塞がっている様に見えるので、大分前から欠落していていたんでしょうか。上の2枚の写真も同じR側ですが、EF5853さんの物でも銘板が無いですね。Mt40さんの写真では銘板の位置が隠れてしまっていて分かりません。果たして反対のL側はどうなっているんでしょう?
撮影:BINさん 5570レ 入江 1978.12.27 |
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と言う事でこちらは1エンド側で側面はL側になります。R側では見当たらなかった製造銘板が確認できます。 雪かき器の下部に外付け排障器の取付跡が見られます。
撮影:BINさん 1482レ 品川―鶴見 1979.2.10 |
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同じくL側です。製造銘板は69号機や71号機と同じく東芝の丸いタイプです。前燈の取付方法は標準のステー式となっています。
撮影:BINさん 1482レ 品川―鶴見 1979.2.10 |
EF15 71〔甲府〕 |
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遊写さん撮影の甲府区の71号機。つらら切りは中形の直線タイプで汽笛カバーは高崎形の大形で先端が直線の物です。こちらは2エンド側です。前燈の台座は帯板2枚が前に飛び出たタイプです。
※寒地形 前灯小
撮影:遊写さん 665レ 富士 1979.5.5 |
製造:S28.10.31
製造:東京芝浦電気
No.301300-3
使用開始:
廃車:S54.8.23
移動:
S28.11. 7 稲沢
S28.11.11 稲沢第二
S31. 8.16 高崎第二貸
S31.11.28 稲沢第二返
S32. 7. 1 沼津貸
S32. 8.26 浜松貸
S32.10.10 稲沢第二返
S33. 2. 5 浜松貸
S33. 4. 1 稲沢第二返
S36. 9.30 岡山
S41. 5. 3 下関(転)
S42. 6.15 宇都宮(転)
S46. 9.30 高崎第二
S53.12. 4 甲府
S54. 8.23 廃車 |
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同じく遊写さん撮影の71号機。ワムハチとタンク車、それに車掌車と言うシンプルな短編成の貨物がローカル線らしさを感じさせます。
「670レを引いて冨士駅に進入してきた同機は、入替作業後、665レの頭について、また引き返します。」(遊写さん)
撮影:遊写さん 665レ 富士 1979.5.5 |
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こちらは1エンド側です。履歴では1978年12月に高崎第二から甲府区に転属になっています。
「当機はEF15初期形と交換に高崎区から転属した直後で、高崎区のものの特長のままの姿です。」(N.Inageさん)
撮影:N.Inageさん 甲府 1978.10? |
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身延線、富士宮駅の広い構内で貨車を従えて待機中。1979年8月廃車の本機の最晩年の姿でこちらは1エンド側です。
写真所蔵:スノーマンさん 富士宮 1979.8 |
EF15 72〔高崎第二〕→〔甲府〕 |
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山手貨物線を行く72号機。同機のライト取付座はちょっと分かりにくいですが2本足で少し前面に飛び出たタイプのようです。EF15の雪かき器は基本的な形は一緒ですが、大別すると2種類存在します。この72号機の物は下部がパラボラ状に前方にカーブして裾が上部よりも広がったタイプです。このタイプは他に50(2エンドのみ)、65、68、93、122、154号機に見られます。汽笛カバーは高崎形の大形です。
※寒地形 スノウプロウ変形
撮影:Y.Nishinoさん(Y.Nishinoのホームページ) 駒込―田端(操) 1973.5 |
製造:S28.10.22
川崎車輌・川崎重工
No.158
使用開始:
廃車:S57.5.11
移動:
S28.11. 6 稲沢
S28.11.11 稲沢第二
S30. 2.28 米原貸
S30. 3 .8 稲沢第二返
S33. 2.11 浜松貸
S33. 3.31 稲沢第二返
S33. 4.16 名古屋貸
S33. 4.27 宮原貸
S33. 6.21 吹田第二
S33. 9.22 稲沢第二返
S35. 3.14 宇都宮
S35. 7.13 高崎第二
S36. 8.27 長岡第二貸
S36. 9. 1 高崎第二返
S53.10.19 甲府
S57. 5.11 工車130号により廃車 |
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「EF15初期形と交換に高崎区より転属した直後です。 したがって高崎区のものの特長のままですが当機はスノープローが変形タイプのものになっています。」(N.Inageさん)
撮影:N.Inageさん 甲府―金手 1978.10 |
EF15 73〔八王子〕→〔甲府〕 |
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八王子区時代の73号機。前面窓が原形です。また、ナンバープレートが川崎製にしては珍しく、日立製の一部の様に左に寄って取り付けられています。後ろに見える原形101系も懐かしいですね。
※ナンバープレート左寄り
撮影:KANTERAさん(旧型電気機関車の宝庫) 武蔵境 1975.9 |
製造:S28.11.19
川崎車輌・川崎重工
No.159
使用開始:S28.11.23
廃車:S56.1.12
移動:
S28.11.21 稲沢第二
S33. 9.23 吹田第二
S36.10. 1 岡山
S41. 5.16 下関(転)
S41. 9.30 広島
S42. 6. 2 宇都宮(転)
S47. 4. 1 八王子
S54. 6. 8 甲府
S56. 1.12 廃車 |
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約2年後の同機の姿。前面窓がHゴム支持に改造されています。
撮影:KANTERAさん(旧型電気機関車の宝庫) 国分寺 1977.8 |
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ホキを牽き南武線を行く姿でやはり八王子区時代です。本機が甲府区に転属するのは1979年6月です。こちらは2エンド側です。PS14パンタ搭載グループの標準的なスタイルで、ワイパーは機関士側WP50で助士側WP35です。撮影地は現在のこの辺りでしょうか。(googleマップ)高架化されたのもありますが周辺の変貌ぶりに驚かされます。
撮影:BINさん 5193レ 武蔵小杉―武蔵中原 1977.10.16 |
EF15 74〔八王子〕 |
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「この後、機回りして、いつものところへ移動していきました。隣の115系も今は見れませんね・・。」(EF5853さん)
※先輪後位バネ吊り三菱タイプ 前面窓原形
撮影:EF5853さん 新宿 1979.3.9 |
製造:S28.10.29
三菱電機・新三菱重工
No789/434
使用開始:S28.10.29
廃車:S54.5.7
移動:
S28.11. 6 稲沢第一
S28.11.11 稲沢第二
S36. 9.30 岡山
S41. 5.16 下関(転)
S41.10. 1 広島
S43. 9. 1 宇都宮(転)
S47. 2. 5 八王子
S54. 5. 7 廃車 |
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中央線の貨物を牽く同機。こちらは2エンド側です。ワイパーは左右とも原形のKWD3です。
「八王子へ向かう下り列車です。当機は正面窓が非Hゴムなのが特長です。」(N.Inageさん)
撮影:N.Inageさん 高円寺 1979.1 |
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前面窓が原形のEF15は窓が随分と小さく見え、Hゴム支持改造された機と比べると正面からの印象が随分異なります。
撮影:KANTERAさん(旧型電気機関車の宝庫) 立川―日野 1978.9 |
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東海道貨物線を行くEF15牽引のオイルトレイン。こちらは2エンド側です。傷んだ塗装を部分的に塗り直したのか、正面扉の中央部の色合いが周りと異なっています。タキ43000?で統一された編成が現代的な印象です。こうした整然とした編成の先頭に立つEF15もなかなか魅力的です。
この2エンド側の左の窓下に中央にビスの様な物が付いた小さな長方形のプレートがありますが他には見られない物です。
撮影:BINさん 8374レ 品川―鶴見 1977.2.26 |
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単機で南武線・武蔵小杉付近を行く。こちらは1エンド側です。パンタの擦り板が鉄製からアルミ製に変わっています。
撮影:BINさん 5164レ 武蔵中原―武蔵小杉 1978.1.29 |
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タキ43000で組成された綺麗な編成を牽き品鶴線を行く。こちらも2エンド側ですが2つ上の写真から2年後の撮影で、この間に全検を受けたのか正面扉も綺麗な状態です。 ここでも左の窓下に長方形のプレートが確認できます。一体何の為の物なのか分かりません。
撮影:BINさん 5470レ 品川―鶴見 1979.2.11 |
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石灰貨物を牽いて冬の南武線を行く。こちらは1エンド側です。 一見切り抜きナンバーの様ですが、ナンバープレートの縁が車体と同色に塗られている様に見えます。武蔵野操車場のナンバー自動読み取り機対策でしょうか?八王子区のカマはナンバー部分に白ペンキを塗った物が多かった印象があります。バックの武蔵小杉駅も現在は高層マンションが林立しすっかり様変わりしています。
撮影:BINさん 下り貨物 武蔵小杉―武蔵中原 1979.2.12 |
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こちらは2エンド側です。 サイドからの写真で枕梁の端面の逆台形が確認できます。4次形以降は日立以外は全て逆台形です。この写真でもちょっと分かりにくいですが左窓下に長方形プレートが確認できます。機関車次位のちょっと変わった貨車は西武鉄道のワフ103です。
撮影:針葉樹林鉄道研究会の杉さん 上り貨物 国立 1975.12.25 |
EF15 75〔長岡(転)〕 |
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「名所―渋川の鉄橋を行く貨物列車。お盆で大多数の貨物が運休か単機の中、貨物つきで嬉しかった覚えがあります。」(EF5829さん)
※先輪後位バネ吊り三菱タイプ 寒地形 正面扉横手すり 前燈取付位置原形
撮影:EF5829さん 1793レ 渋川―敷島 1977.8.10 |
製造:S28.11.10
三菱電機・新三菱重工
No.790/435
使用開始:S28.11.15
廃車:S54.10.27
移動:
S28.11.12 稲沢第一
S28.11.12 稲沢第二
S31.11.19 米原
S35. 4.13 浜松貸
S35. 5.20 米原返
S36.10. 1 岡山
S41. 4.21 糸崎貸
S41. 5. 5 岡山返
S41. 6.15 糸崎貸
S41. 6.26 岡山返
S41. 7. 8 糸崎貸
S41. 7.26 岡山返
S41. 9.27 長岡第二
S53.10. 7 1休指定
S54.10.27 工車757号により廃車
最終走行:
S53.10 2,666,912km
記事:
●S29.4.8〜4.14.浜松丙修:泥除取付
●S29.9.16〜9.22 浜松丙修:排障器改造
●S31.7.4〜7.9 浜松丙修:電気式窓拭器取付(機関助士側×2)
●S32.12.12〜12.18 浜松丙修:前燈整備
●S37.1.10〜1.13 鷹取丙修:排障器改造
●S42.11.30〜12.11 大宮中B:先輪軸受コロ式改造・デフロスター取付・前窓Hゴム改造
●S46.12.4〜12.14 大宮要検:電気式速度計取付・避雷器LA15に取替
●S48.1.10 大宮臨検(出張):避雷器LA15Bに取替
●S49.1.17〜1.25 大宮全検:昇降段改造 |
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大宮機関区構内で引っ掛け式標識燈が特徴の2次形11号機と顔を合わせる。 デッキ形状や昇降段の取付位置など両者の違いが良く分かります。
撮影:MT40さん 大宮機関区 1977〜1978 |
EF15 76〔長岡(転)〕→〔水上〕 |
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東洋電機・汽車会社製造の初のEF15でこちらは1エンド側。廃車直前の1980年5月に長岡から水上に転属しEF16に混じり補機仕業に活躍しました。前面のナンバープレートの取付位置がかなり上方で前面窓のすぐ下になっていますが、同メーカー製造のEF15の特徴です。本機は前燈を取り付ける台座が2本足で少し前面に飛び出たタイプ。つらら切りは中形です。汽笛カバーは高崎形の大形で先端が直線タイプの物。また、長岡区に在籍したEF15には正面扉の右横に手すりが増設されています。
なお、本機はこの撮影の15日後に廃車になっています。
672レ 石打 1980.8.3 |
製造:S28.10.24
東洋電機・汽車会社
No.2690
使用開始:
廃車:S55.8.18
移動:
S28.11. 6 稲沢
S28.11.11 稲沢第二
S31. 5.20 浜松
S31.11. 米原
S36.10. 1 岡山
S41.10. 5 新鶴見
S41.11.27 長岡第二
S55. 5.22 水上
S55. 8.18 廃車 |
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上の写真と同じく、水上〜石打間の補機仕業に付く76号機でこちらは2エンド側です。当時の新鋭、EF65 1000番台と言えども、この区間は補機無しでは越えられませんでした。
※寒地形 正面扉横手すり 前灯小 正面ナンバープレート上寄り
2081レ 水上 1980.8.2 |
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水上機関区で集うEF1576とEF1628。こちらは2エンド側。76号機より7cm車体が低いEF1628との表情の違いにご注目。この場所も今ではすっかり何も無くなってしまい、わずかに残ったピットだけが「強者どもが夢の跡…」と言った光景になっています。
撮影:kitamuraさん 水上機関区 1980? |
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同じく水上機関区で水上区の先輩EF1626と休憩中。こちらは1エンド側です。上のEF1628と異なりEF1626はEF15一次形の高い車体なので、標準形の76号機よりも車体断面が30mm高くなっています。こうして並ぶとわずかな高さの違いで顔の印象が異なる事が分かります。ちなみに本機が水上区で活躍した期間はわずか3か月弱でした。
撮影:所長失格さん(所長、失格になりました) 水上機関区 1980.8.3 |