ELECTRIC LOCOMOTIVE EF58  Vol.17
EF58 128〜130

Last Update 2024.2.1

Index EF58128 EF58129 EF58130

 第10次増備車(128〜130号機)

姫路・宇都宮電化用として昭和32年9月から11月に落成したわずか3両のグループで、これ以降の新製機はモニタルーフ窓がHゴム支持、側面ナンバープレートが切り抜き文字になりました。また、本グループからワイパーが形式はKW3Dのまま腕折り形のもので登場しています。

※印…主な特徴です。画像をクリックすると大きなものが表示されます。

 EF58 128〔宮原〕
EF58128 臨時「銀河」を牽引する128号機。本機は末期に下関区に転属するまで新製配置された宮原区から動くことがありませんでした。また、過去に御召し予備機に指定された経歴も持っています。宮原区では車齢の古い大窓機が更新改造された例が多いですが、本機は車齢が比較的若いにも関わらず更新改造が施工されていました。

※更新改造
6102レ「銀河52号」  大森―大井町 1980.9.23
製造年月日:S32.9.16
製造:日本車輌・富士電機
廃車:S59.12.15〔下関(転)〕
EF58128 宮原と宇都宮のゴハチの重単で有名だった単2033レの先頭に立つ姿。こちらは2エンド側。更新改造機もEF58のバリエーションと言った点では模型の世界では面白いのでは…。鷹取工場で更新改造が施工された機は、前面窓が白Hゴムで幅広の水切りがかなり上付きになっていて独特の表情です。後ろは宇都宮(転)の145号機。
単2033レ  品川 1981年初夏?
EF58128 上りの20系「銀河」を牽き東京駅到着後、神田の引き上げ線へ向かうところです。行き交う京浜東北と山手線の103系も懐かしいシーン。
「銀河」回送  神田 1980.9
EF58128 同じく「銀河」回送の機回しシーン。上の品川の写真と同じく2エンドです。日本車両製のオデコ部分は日立製に近い印象です。具体的には車体の肩の部分の高さが前面ギリギリまで変化が少なく直線的になっています。
「銀河」回送  神田 1980.9
EF58128 宮原の白Hゴム、更新改造機は現役当時の人気は良くありませんでしたが、今にして見るとこれはこれでなかなか味わいがあるように思えます。白Hゴムにブルーの新標準色で20系を牽く姿は、ある面、原形窓機よりも20系車体の白Hゴムともマッチしてると言えるかもしれません。
回104レ「銀河」回送  有楽町 1980.9
ef5853-EF58128 スロ81系お座敷客車を牽引して品川に到着した128号機。
撮影:EF5853さん  8102レ スロ81系[名ナコ]  品川 1980.10.16
Mr.slim-EF58128 こちらはMr.スリムさん撮影の更新改造前の同機の貴重な姿です。後ろに続く10系客車も印象的です。
撮影:Mr.スリムさんMr.スリムの道楽部屋  浜松―高塚 1973〜74頃
ef5852-ef58128 「1mほど雪が積もる雪原を歩いて目的の撮影地を目指しましたが、目的地に到着する前に128号機牽引の荷物列車が来てしまい、こんな写真になってしまいました。 それでも雪中走行の雰囲気だけということで…」(EF5852さん)
撮影:EF5852さん  荷38レ  関ヶ原―垂井 1984.3.2
sugi-ef58128 更新改造前の美しい姿。更新改造が施工されたのは昭和55年(1980年)2月なので原形窓時代の写真をもう少し見かけても良さそうですが、原形小窓機が多かった宮原区ゴハチの中では特に注目されていなかったのかも。ワイパーは原形の腕折り式のKW3D。区名札部分を見ると特休が掛かっている様ですが、チラリと見える全検標記は50-○。撮影日は昭和51年1月と全検後そう経っていないと思われ、おそらく交番検査日の調整でしょう。
撮影:針葉樹林鉄道研究会の杉さん  宮原機関区 1976.1.15
bin-ef58128 同じく更新改造前の128号機が牽く荷物列車。 腕折り式のKW3Dワイパーで原形小窓の前面窓が更にスッキリとした印象です。
撮影:BINさん  荷32レ  新子安 1979.4.9
yamamoto-EF58128 京都駅構内に佇む128号機牽引の貨物列車。ちょっと小さく見づらいですが、前端バリの右側にはかつてのブルトレ牽引機の名残のKE59ジャンパ連結器の取付台座が確認できます。(KE59は既に外されている様です。)改装前の京都駅の構内風景も懐かしいです。
撮影:山本敏夫さん  京都 1973年頃
sugi-ef58128 荷37レのEF619〔広〕と並ぶ更新改造前の同機です。
撮影:針葉樹林鉄道研究会の杉さん   44レ「あかつき2号・明星3号」  大阪 1975.7.21
 EF58 129〔東京〕

EF58129
本機は東京区のゴハチとしては61号機や11、12、14の若番トリオ、スノウプロウ付の88、124号機の影に隠れてあまり目立たない存在でした。 この当時、東京区のゴハチは宇都宮区への貸し出しに備えてエアフィルタのビニロックフィルタ化は行なわれていませんでした。こちらは2エンド側です。ワイパーは機関士側、助士側共にWP50です。ちなみに検査標記は52-9大宮工です。12系が6両と言うのがこの頃としては珍しく短編成です。

※原形フィルタ
品川 1981
製造年月日:S32.10.3
製造:東洋電機・汽車会社
廃車:S59.7.30〔下関(転)〕 
EF58129 ネガを紛失していてプリントからのスキャンです。上の写真と同じく12系を牽いて品川駅7番線に到着したシーンですが、こちらは1エンド側なので別の日の撮影です。12系の窓が皆開いてるので撮影は春か秋でしょうか。この頃は国鉄、私鉄問わず窓が開く車両では少しぐらい暑くても冷房を入れていない事が多かった様に思います。
品川 1980
EF58129 お馴染み米神を行く129号機。
早川―根府川 1981.4.19
EF58129 他 東海道線下り列車より撮影した今は無き東京機関区。そこに居並ぶ機関車はゴハチばかり…。(^_^;) この光景が私のゴハチの原イメージです。まだまだゴハチが当たり前にいた頃ですね。129号機の助士側のワイパーはこの時はまだ原形のKW3Dです。
新橋―品川 1976.4.29
kk0630-EF58129 住み慣れた東京区から下関区に転属し、最後の活躍をする129号機。
撮影:kk0630さん  荷1032レ  神戸 1984.3.22
EF5852-EF58129 「この年の3月には下関区へ転属していますので、最後の東京区時代の団臨仕業となります。129号機は新製当初から東京区を離れたことの無いゴハチであるため、61号機と共に走行距離の少ないカマとして有名でした。しかし、形態的にはエアフィルタが原形ということ以外に、晩年の浜松区のカマと変わらず不人気でした?」(EF5852さん)
撮影:EF5852さん  焼津―藤枝 1984.2.14
moterman-ef58129 「EF58129+沼G。1番後ろだけグリーン帯がない理由を知っている人は、それなりのお年で(笑)」(もーたーまん@鈴木さん)
何でしたっけ? についてゴハチ信者さんから以下の解答が
「グリーン車の帯が廃止になったので、検査期限に達したものから順次抹消していた時期だったからです。」(ゴハチ信者さん)
撮影:もーたーまん@鈴木さん  新子安 撮影年月日不明
danedane-ef58129 だねだねさんが偶然撮影したと言う新1号編成を牽引する129号機の貴重な姿です。
撮影:だねだねさん  五反田 1980.6
H-yamaguchi-ef58129 20系団臨を牽き、名所白糸川橋梁を渡る129号機。
撮影:山口裕志さん  根府川―真鶴 1981.9.1
H-yamaguchi-ef58129b 「129号機牽引の銀河52号です。(このアングル好きだったんですけど、今ではまったく違う場所になってしまいました。)」(山口裕志さん)
撮影:山口裕志さん  「銀河52号」 保土ヶ谷―戸塚 1981.5.2
ef5831-ef58129 14系座席車を従え東海道をひた走る。創臨でしょうか?木製の架線柱も懐かしいですね。
「これも関東の撮影名所である東海道本線の通称「竹倉」で撮ったものです。ここへは2度ほど行きましたが、残念ながら富士山は拝めず終いです。」(EF5831さん)

撮影:EF5831さん     三島―函南 1981年
fj62g-ef58129a 臨時「銀河」を牽いて品川に到着した129号機、その助士側前面窓に何やら入ってます。良く見ると…(こちら

撮影:FJ62Gさん    品川 1982.7.25
sugi-ef58129 富士重工製キハ47の新製回送の先頭に立つ姿です。
「懐かしい東京駅12番ホームに停車中の129号機です。なにやら怪しげな車両を従えた6313レです。EF58129+マニ60358+キハ4789+キハ4788+キハ4787とメモってます。」(針葉樹林鉄道研究会の杉さん)
撮影:針葉樹林鉄道研究会の杉さん  6313レ  東京 1979.8.25
taki10450-EF58129 本機も東京区のゴハチの中では地味な方でしたね。浜松ガマとの違いはエアフィルタが原形だった点でしょうか。隣の82系「まつかぜ」との並びも懐かしいです。
「手元の記録によれば、急行銀河51号を牽引してきたようです。黒Hゴム化されていて、撮影当時は見慣れた浜松区のカマかと思ってましたが、ステップが白く塗られていて名門東京区のカマだったのですね。隣には、福知山線山陰本線経由博多まで運用される、特急まつかぜ1号が発車を待っています。」 (タキ10450さん)
撮影:タキ10450さん(『タキ10450』の国鉄時代の記録) 6101レ「銀河51号」 大阪 1981.8.9
 EF58 130〔高崎第二〕
ef5853-EF58130 高崎第二機関区に集う130号機。電暖表示灯は新型。この130号機をはじめ、上越型の一部には常磐線列車無線が取り付けられた物がいました。(120,121,130〜137)同機は最後まで残った上越型です。

※上越形 電暖 電暖表示灯新 常磐線列車無線 ヘッドマーク取付座無し
撮影:EF5853さん  高崎第二機関区 1978.3.11
製造年月日:S32.11.6
製造:東洋電機・汽車会社
廃車:S58.10.5?〔高崎第二〕
T.F-EF58130 T.Fさん撮影の急行「鳥海」を牽く同機です。
「130号といえば、高二最後の58で、お召しの予備機になった車両ですが、当時、マニ36の編成を従えてお召しの訓練運転をしていたのを思い出します。そのときの写真も見たいですね。」(T.Fさん)
撮影:T.FさんくらはやしみのるのB級HP)  鴻巣付近 1981夏?
murakichi-EF58130 こちらはMurakichiさん撮影の130号機。上越型最後の1両として最後の活躍をした頃でしょうか。後ろは何でしょう?(この頃のJTって良く分からないんです…。^^;)
「団臨を牽いて品川駅へ入る130号機。このころは、頻繁に品川駅へ出没していました。」(T.Fさん)
撮影:Murakichiさん  品川 1983.2.6
ef5860-ef58130 「昔いただいたネガですが、召し仕様の上越機。なぜ国旗がついてるのかは不明ですが、機関車があまりにも汚い。ご存知の方情報ください。」(EF58-60さん)

掲示板に臨A1さんより回答がありました。
「昭和58年10月16日、第38回国体(赤城国体)の上り61御召の運転日ではないかと…。写真を拝見しますと、名札差しが付いておりますが…これは、当日朝の早い時間(機関区で名簿に名前を記入し先着順に入場)に個人作成の物を取り付けた時の写真だと思います。私も取り付け現場を見ていますし、撮ってますので99%間違いないと思います。」
写真所蔵:EF58-60さん  高崎第二機関区 1983.10.16
tc153-501-ef58130 颯爽と駆け抜ける130号機。やはり上越形は精悍ですねぇ。
撮影:Tc153−501さん  臨時急行「佐渡」 井野付近 撮影年月日不明
ef5852-ef58130 「この当時は、旧型客車を使用した普通列車が1日1往復上野駅に乗り入れていました。毎回、走行シーンを撮影しようか、または乗り鉄しようか悩まされました。 しかし、いつも撮り鉄になってしまい結局乗り鉄しないうちに12系化されてしまいました…。」(EF5852さん)
撮影:EF5852さん   尾久―赤羽 1982.6.13
toyama-ef58130 スノウプロウ固定化、前面窓のHゴム改造前の姿です。 避雷器もLA13ですね。
「急行「白山」の先頭に立つ130番。58の横顔も素敵です。左の客車はオハフ45です。」(外山さん)
撮影:外山文比古さん  602レ「白山」  上野 1967.10
掲示板で「各種文献で記録されている廃車日以降に運転された」と話題になった130号機のお召し訓練運転の模様です。
「この訓練ではマニ36×5を牽引し、本番とおなじ沼田?まで行ったと思います。廃車になっているはずの1983.10.7、試9714レです。メモによれば、最終回は83.10.11と記載があります。お召本番後、早々に大宮へ送られて廃車になったようです。ちなみに、同じメモには83.6.30、シナ座を牽引したのを最後に休車となり、訓練運転で復活したとあります。」(碧電宮さん)
撮影:碧電宮さん  試9714レ  東十条 1983.10.7
fj62g-ef58130a 「次位に郵便車をつないでいるので「天の川」と思われます。」(FJ62Gさん)
今も存在する上野駅13番線ですが、最近はすっかり綺麗になりこの写真ととても同じ場所とは思えませんね。機関車次位ではターレットが控え、郵便の積み卸し作業が行われています。地平ホーム構内を台車を何台も連ねて我が物顔で走り回っていた姿が目に浮かびます。
撮影:FJ62Gさん    上野 撮影年月日不明
長岡運転所に憩う兄弟機。左からEF58130(高二)、EF1553(長岡)、EF58107(長岡)。
130号機と107号機では同じ上越形ながらつらら切りの向きや列車無線、前端バリなど、細部が異なっているのが見て取れます。さらに良く見ると130号機の前灯レンズ周りの色がちょっと変?
撮影:佐々木さん    長岡運転所 1978年頃
拡大してみると前灯前部のレンズ部分の周囲が(おそらく)銀色に塗られているようです。この姿、どこかで見たことあると思ったら昭和47年(1972年)5月の新潟植樹祭の予備機に指定された際の35号機の姿そっくり。
この写真が撮られたのが1978年(EF1553の廃車が1978年11月)だとすると、10月に長野国体に伴う御召しが原宿〜高崎間で走っており、もしかしたら本機が61号機の予備機に指定されたのではないかと想像を膨らませてしまいます。それにしては正面鼻筋に旗竿取り付けボルトが見えないので果たして真相はどうなんでしょう。
撮影:佐々木さん    長岡運転所 1978年頃
5860-ef58130
20系「天の川」の先頭に立ち早朝の大宮駅に到着。こちらは1エンド側です。130号機の次位はスユ16です。
撮影:ゴハチロクマルさん   802レ「天の川」  大宮 1979

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