ELECTRIC LOCOMOTIVE EF58  Vol.15
EF58 104, 105, 115, 116

Last Update 2024.7.1

Index EF58104 EF58105 EF58115 EF58116

 第8次増備車(104・105・115・116)

既電化区間の増備用として昭和32年2月から3月に新製されたグループ。前グループで欠番になっていた104・105号機が本グループで登場しています。パンタグラフはこれ以降全てのEF58がPS15になりました。また、全機モニタールーフの小窓がHゴム支持となっています。

※印…主な特徴です。画像をクリックすると大きなものが表示されます。

 EF58 104〔長岡(転)〕
T.F-EF58104 第7次増備車で欠番になっていた104,105号機がここで復活、モニタールーフもHゴム支持、パンタもPS15を付けて登場しました。典型的な上越スタイルですが標識灯掛けのステー下部がテーパー状に太くなっており、その為か前面ステップの両側の欠き取りも大きく、ほとんど残っていません。隣の183系「とき」の姿も懐かしいですね。

※上越形 電暖 電暖表示灯新 P形 側扉解錠装置
撮影:T.FさんくらはやしみのるのB級HP)  3001レ「北陸」 上野 1980.3.25
製造年月日:S32.2.26
製造:日立製作所
廃車:S57.2.4〔長岡(転)〕
moterman-ef58104 「休車中のEF58104。後ろは51番です。」(もーたーまん@鈴木さん)
良く見ると左隅にはDD51 1号機の姿も見えます。
※所長失格さんより、DD511ではなくDD20だとご指摘頂きました。2両繋がっているのは手前が1号機で奥が2号機ですかね。
撮影:もーたーまん@鈴木さん  新津 1981.6.6
ohno-ef58104 朝日を浴びて、終点上野を目指す104号機牽引「能登」。
撮影:ohnoさん   3606レ「能登」  赤羽―尾久 1980.4.24
H-yamaguchi-ef58104 上野で推進回送を待つ104号機。列車は「天の川」あたりでしょうか?鼻筋のピシッと通った顔は何とも精悍です。
撮影:山口裕志さん   上野 1980.1.20
mt40-ef58104 全検を終え長岡区への回送に向け大宮機関区で待機する。時期からして同機の最終全検でしょうね。本機の側扉にも35号機同様の解錠装置が取り付けられています。
撮影:MT40さん  大宮機関区 1977〜1978年
mt40-ef59104c こうしたアングルで見ると上越形のつらら切りがいかに大きいか再認識されます。
上越形独特の固定式スノウプラウ、大きな標識燈掛けに加えて電暖化、P形改造により何とも賑やかな前端バリです。ブレーキホースだらりは回送に向け、連結作業を行う為?
撮影:MT40さん  大宮機関区 1977〜1978年
ピカピカのEF64 1005号機といささかくたびれた印象の104号機が長岡区内で顔を並べる新旧交代の象徴的なシーンです。この翌月から長岡のEF58、EF15と水上のEF16が引退となりました。
そうなると憎き641000…となりそうなものですが、ゴハチ譲りの?スラリとした長い車体、左右非対称の側面や上越線に特化した装備など機能重視の姿が実に潔く、今でも好きな機関車の一つです。(ノーマルな64よりも好きですね)
撮影:佐々木さん   長岡運転所 1980.9
bin-ef58104 上野駅7番線で下り寝台急行「天の川」の先頭に立ち発車を待つ。ワイパーは機関士側WP50で助士側はWP35です。後に続く20系の車体も急行に格下げとは言えまだまだ美しい姿です。右手の7番線のブルトレは14系寝台特急「北星」です。
撮影:BINさん  803レ「天の川」  上野 1979.5.12
 EF58 105〔長岡(転)〕
ef5853-EF58105 こちらも第7次車で欠番になっていた105号機。104号機同様モニタールーフ小窓Hゴム支持、パンタもPS15となっています。上の104号機と同様、標識灯掛けのステー下部がテーパー状に太くなっており、前面ステップの両側の欠き取りもやや大きくなっています。なお、本機が切り抜き文字の日立銘板の最後となっています。

※上越形 電暖 電暖表示灯新 P形
撮影:EF5853さん 3605レ「能登」  上野 1979.3.14
製造年月日:S32.3.6
製造:日立製作所
廃車:S56.9.1〔長岡(転)〕
ef5853-EF58105b 「場所を探しているうちに来てしまいまして・・・。右側が汚いですね。青と茶の客レも懐かしい思い出になって久しいですが。」(EF5853さん)
撮影:EF5853さん  1322レ  鯨波―青海川 1979.8.10
moterman-ef58105 交流区間に疎開留置された105号機。長岡区のゴハチはEF64 1000の投入で昭和55年10月に全機運用を離脱しました。
撮影:もーたーまん@鈴木さん  越後寒川 1981.5.3
ohno-ef58105 「長岡区のEF58は関東に住んでいるものにとってとても撮りづらかったです。早朝の能登・北陸となると撮影できる時期・場所が限られてしまい、日中の臨レもあまりなかったと記憶しています。それでも年に何回かは山貨経由で品川まで臨レが運転されることがあり、35号機や71・72号機を期待し無理してでも撮りに行ったのですが、105・106号機が充当されがっかりしたのを覚えています。」(ohnoさん)
撮影:ohnoさん   8542レ  品川 1980.5.23
H-yamaguchi-ef58105 雪降る上野に到着した105号機。これも「天の川」でしょうか?
撮影:山口裕志さん   上野 1980.1.13
20系寝台急行「天の川」の先頭に立ち深夜の長岡で発車を待つ。
夜行列車が数多く運転されていた頃は、主要な駅では深夜でも煌々と明かりが灯り、実に活気に溢れていました。
隣の「北陸」はこれからEF58(86号機)が連結されるところ。(連結された姿
撮影:佐々木さん  802レ「天の川」  長岡 1978.10

bin-ef58105
上野駅地平ホームで顔を並べる20系「あけぼの」と「能登」。この両列車が姿を変えながらも平成の世まで生き残ったのは何かの縁でしょうか。左隅にもブルトレの姿が見えますがおそらく「ゆうづる」でしょう。105号機の電暖表示灯が点灯中なのが良い感じ。上野で見るPFはやはりこの通風口とスノウプラウ付の宇都宮のカマがしっくりきます。同じPFでも東京区のブルトレ牽引機がいつもピカピカだったのに比べ、宇都宮のPFはなぜかいつも汚れた印象でしたが、その飾らない姿が渋くて好きでした。
撮影:BINさん  1001レ「あけぼの1号」、3605レ「能登」  上野 1979.5.12
 EF58 115〔広島〕
6348-EF58115 かつて東京区でブルトレ牽引に従事した115号機。
「牽引されているのは?(写ってない!)79/5に撮った115は運転席・助手席とも強化ワイパー(WP50)になっていました。」(6348レさん)

※P形
撮影:6348レさん 根府川―早川 1978
製造年月日:S32.3.15
製造:日本車輌・富士電機
廃車:S56.2.4〔広島〕
kawasaki-EF58115 ワイパーが機関士側、助士側共にWP50に変更されています。こちらは1エンド側。
「広島の58が上京するのが判ると69号機目当てに国府津までよく行きました。この日は115号機でした。」(川崎大輔さん)
撮影:川崎大輔さん  国府津 1979
shizuhata-ef58115 上野駅に佇む同じくブルトレ塗装の115号機。奥にはキハ81の姿も見えます。ブルトレ塗装の同機はブルトレ牽引の任を解かれた昭和38年12月に東京区から宮原へ転属していますので、それ以前の姿ですね。
撮影:しずはたさん    上野 1963年頃?
EF58115 20系上り「あかつき7号」を牽く115号機。1975年3月改正前なので本来ヘッドマーク付の筈ですが不足していたのか未装着です。それにしても新幹線博多開業前は「あかつき」だけで7往復もあったんですね。現在の夜行列車の情勢からは信じられないですね。
撮影:針葉樹林鉄道研究会の杉さん   22レ「あかつき7号」  摂津本山―芦屋 1975.2.11
EF58115 24系25形の「彗星」を牽く。上の写真もそうですが本機の前端バリ右側面にかつてのブルトレ塗装時代の名残のKE59ジャンパ栓受がステーを介して残っています。
「1975年3月10日のダイヤ大改正の前日の9日に1日中撮影し、その1週間後の16日にも撮影しました。昼間の電車特急は無くなりましたが、EF58牽引のブルトレは健在で、うれしかったのを憶えています。」(針葉樹林鉄道研究会の杉さん)
撮影:針葉樹林鉄道研究会の杉さん  3006レ「彗星2号」  住吉―摂津本山 1975.3.16
tanaka-EF58115 24系25形を牽く115号機。KE59ジャンパ栓受は既に取り外されています。原形小窓に大形のWP50ワイパーは窓に対する存在感が半端ないですね。(^_^;)
撮影:田中富雄さん      山崎〜西大路 1978頃?
EF58115 広島機関区?で憩う115号機。オデコのカーブの具合が良く分かります。丸っこいオデコは東芝や川崎製と似た感じです。
撮影:針葉樹林鉄道研究会の杉さん   広島機関区?  1980.4.5
taki10450-EF58115 以前、画像掲示板にタキ10450さんに番号を調べて欲しいと依頼のあった写真でこちらは1エンド側です。原形小窓・PS15パンタ・ビニロックフィルタ・WP50ワイパー・P形・製造銘板は四角で、ぶれて不明なナンバーは110番台に見える事から115号機と特定したものです。機関車背後の関西形信号鉄塔が目を引きます。
「12系客車×6両を牽引して軽やかに通過してゆきました。」(タキ10450さん)
撮影:タキ10450さん(『タキ10450』の国鉄時代の記録) 下り臨レ  西宮―芦屋 1981?(本機は1980.10.1に二休)

某オークションにて入手。撮影地、撮影日共に不明ですが、1978年のプリントなので少なくともそれ以前の撮影です。背後の24系25形の姿からおそらく1975年以降かと思われます。ワイパーは原形KW3Dで前端バリ右端にはKE59ジャンパ栓受が確認できます。年季のはいった「かもめ」マークは運転当時の物でしょうか?周囲の長閑な風景などから向日町運転所での公開イベントか何かでしょうか?
写真所蔵:kobaneko   向日町運転所? 1975〜1978
 EF58 116〔宇都宮(転)〕
DAYTONA-EF58116 50.3改正で新設された20系特急「北星」牽引用に広島から宇都宮に転属したP形6両(65,84,85,114,116,117)の1両です。宇都宮転属後、電暖化、正面窓のHゴム化が行われていますが、広島区のゴハチに多かった側面昇降段の未欠き取りについてはそのままとなっています。また、そのため宇都宮のゴハチとしては珍しくエアフィルタがビニロックフィルタになっていました。

※P形 電暖 電暖表示灯新 昇降段欠き取りなし
撮影:DAYTONAさん 荷2634レ 恵比寿 1984.2.22
製造年月日:S32.3.29
製造:日本車輌・富士電機
廃車:S60.6.27〔田端〕
T.F-EF58116 懐かしい583系「ゆうづる」と並んだ116号機牽引の急行「おが」。今や両列車もこの19・20番線も無く、昔日の面影はありませんね。
撮影:T.FさんくらはやしみのるのB級HP)  上り「おが」 上野 1982夏
Tornadosakai-EF58116 田端機関区に集う懐かしのEL達…。現在もかろうじて残るのはEF65500のみとは…。時代の流れを感じますね。
「走行している写真ではありませんが、当時の代表的なELの3役揃い踏みです。」(トルネードSAKAIさん)
撮影:トルネードSAKAIさん鉄道模型と鉄道写真のステーション)  田端機関区 1980〜1983.3頃
EF5852-EF58116 「宇都宮区ゴハチ最終の冬の荷物列車仕業です。降雪によるダイヤの乱れを覚悟で撮影に出かけましたが、定刻通り通過した記憶があります。この年は東京での降雪は、この日だけかも知れません?」(EF5852さん)
撮影:EF5852さん  浦和―赤羽(貨物線) 1985.3
kumoyuni143-EF58116 クモユニ143さん撮影の「八甲田」?を牽引する116号機。前面窓に取り付けられたデフロスタの枠が白色なので目立ちます。
撮影:クモユニ143さん   「八甲田」? 上野 撮影年月日不明
Tc153-501-EF58116 側面昇降段の原形が良く分かりますね。
撮影:Tc153−501さん   品川 1986年頃
packman-EF58116 「八甲田です。並送の日光線の運ちゃんの顔がなんとなく印象的 です。 」(パックマンさん)
撮影:パックマンさん   102レ「八甲田」  宇都宮―雀宮 1984年
fj62g-ef5845and116 お馴染みの単2033レの一コマ。左は宮原区更新改造機の45号機。どちらも側面の屋根昇降段が未改造ですが、側スカートや前燈ケース、標識燈の取付方法、側扉窓の違いなどが良く分かります。
撮影:FJ62Gさん   単2033レ  品川 撮影日不明
packman-ef58116b 「116+サロンの画像は実は撮った記憶が無いのですが、89の重連ミステリーの時のポジ(この時は奮発してエクタ64を使ってみました)の一コマなので、84年の4月1日なのは間違いないようです。当日は曇り(一時は雪も降りました)で露出も無く、116も止まってませんね。肝心の89の方は見るも無惨な惨状でして・・・.。この頃はまだ、サロンもピカピカでしたね。 」(パックマンさん)
撮影:パックマンさん    雀宮―宇都宮 1984.4.1
jm1xsj-ef58116 新鶴見機関区で憩う116号機。私的にはこれくらいのアングル・画角が最もゴハチらしい姿に思えます。ゴハチ独特の長い車体が強調され、特徴ある前頭部の形状も良く分かり格好良いです。
撮影:jm1xsjさん    新鶴見機関区 東機待 1982.5頃
jm1xsj-ef58116 同じく新鶴見機関区で兄弟機EF15と仲良くお昼寝中の姿です。デフロスタ取り付け前のスッキリとした前面窓です。P形改造に加え電暖化改造によりとても賑やかな前端バリです。
撮影:jm1xsjさん    新鶴見機関区 1980年春頃

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