ELECTRIC LOCOMOTIVE EF58  Vol.4
EF18 32〜34

Last Update 2013.10.24

Index EF1832 EF1833 EF1834

 欠番のEF58 32〜34=EF18 32〜34

昭和24年にGHQによるドッジラインが施行され、国鉄の電化計画、電気機関車増備計画は強制的に中止されました。東芝では既に32〜36号機の5両のEF58の製造が側窓7枚の旧EF58の第2次形として進んでおり、なかでも32〜34号機はほぼ完成していましたが、結局それらは国鉄に納品する訳にもいかずメーカーで保留される事になりました。

およそ2年の月日が経ちドッジラインが解かれ電気機関車の増備も再開されると、今後の電化の状況を踏まえて新たに製造するEF58は蒸気発生装置を搭載した新車体とする事が決定。そうなると、保留となった旧形車体の5両をどうするかが問題となり、ほぼ完成していた3両は新形EF58にするには大規模な改造が必要となるため断念され、当時不足していた貨物用に転用されることになりました。あとの2両は旧車体を利用して新形として製造、皆さんご存知の側窓7枚の変形機、新EF58のトップバッター35、36号機として誕生しました。

最初の3両は歯車比をEF15と同じに変更し、死重を積んで新たに貨物用機関車EF18として生まれ変わりました。形式名は本来ならEF15に続きEF16となるはずですが、EF58との関連性を持たせるためにEF18となったと言われています。また、将来EF58に編入することを考慮してか、番号も1〜ではなくEF58の続き番号である32〜34となっていました。

形態は旧EF58から若干の変更がなされ、同時期に製造されたEF15第2次形と同じく側窓が7枚に、屋根上にはモニタールーフ、前面には4段の通風口が左右に付けられていました。

※印…主な特徴です。画像をクリックすると大きなものが表示されます。

 EF18 32〔浜松〕
かつくらさん EF1832 晩年、浜松近辺の小運転で過ごしたEF18。
この32号機は先台車の担いバネが通常の板バネではなく、コイルバネとなっていました。また、3両のEF18の中では唯一廃車時まで前面窓がHゴム未改造で原形が残っていました。撮影は相互リンクでお世話になっているかつくらさん(鵠沼光芸舎)です。
撮影:かつくらさん(鵠沼光芸舎)  天竜川 1978.2.1
製造年月日:S26.5.31
製造:東京芝浦電気
廃車:S54.1.12〔浜松〕
namiki-EF1832 「金谷駅の待避線で大井川からの貨物を待つ」32号機。
この写真は掲示板の常連さんから教えていただいた並木美太郎さんのページに掲載してあったものを、氏のご好意で転載させていただいてます。
撮影:並木美太郎さんMitarow's Rail)  金谷付近 1976.7.21
namiki-EF1832b こちらも並木さんのページより、32号機の先台車部分のアップ。担いバネの形状に注目。
撮影:並木美太郎さんMitarow's Rail)  金谷付近 1976.7.21
ef5853-EF1832 こちらはEF5853さん撮影の32号機です。
「静岡駅で夜明かしして、EF18の走りを撮って、さあ豊橋機関区へ行こう・・・というところで感度を間違えてたのに気づき、またUターン。電車をおりて構えたら機関士さんが入ってしまって「あっ!」・・・パンタおろされちゃいました…。」(EF5853さん)
撮影:EF5853さん  藤枝 1977.7.28
ef5853-EF1832c こちらも同じくEF5853さん撮影の32号機です。上の写真の前の物ですね。
「曇天で夜明けというきつい条件。そこへもってきてフィルム感度設定ミスが
加わって(ASA100のところ400で撮っていた)むちゃくちゃですが・・・。
静岡で徹夜して(ホームのベンチで寝ていた)静岡駅進入を撮って、始発で
焼津で追いつき(5:28!)撮ったものです。」(EF5853さん)
撮影:EF5853さん  1683レ 焼津 1977.7.28
ef5853-EF1832d 「焼津で追い越し、藤枝駅から約1キロ弱戻って撮ったもの。」(EF5853さん)
最近のカメラと違って感度設定の間違いって結構ありましたね…。(^_^;)
撮影:EF5853さん  1683レ 藤枝―焼津 1977.7.28
hojikurin-EF1832 「父親の転勤で浜松に引っ越してから、初めて降り立った磐田駅で撮影。「珍しい機関車だ」と聞いており、興奮しながら撮影したのを覚えています。」(hojikurinさん)
撮影:hojikurinさん  磐田 1976
 EF18 33〔浜松〕
かつくらさん EF1833 3両のEF18の中で唯一引っかけ式標識灯を有していた33号機。旧EF58のイメージを最も残していた車輌です。ただし、エアフィルタは同じ浜松区のEF58同様、ビニロックフィルタに交換されています。この頃は珍しかった緩急車の付いていない短い編成が晩年のEF18らしく魅力的なたたずまいです。
私は残念ながらEF18は一度も見ることが出来ませんでした。(;_;)
撮影:かつくらさん(鵠沼光芸舎)  焼津 1978.2.1
製造年月日:S26.5.16
製造:東京芝浦電気
廃車:S54.7.16〔浜松〕   
ef5853-EF1833 33号機は標識灯は引っ掛け式ですが、前面窓がHゴム支持に改造されていました。
撮影:EF5853さん  単584レ 磐田 1977.7.28
Mr.slim-EF1833 Mr.スリムさん撮影の33号機。前面窓のHゴム支持化がまだ行われていません。
撮影:Mr.スリムさんMr.スリムの道楽部屋  天竜川 1973
ohno-ef1833 「EF18は浜松-静岡間の区間貨物と入換えに使用されていたのですが、よく運休になりました。金谷近辺で2度ほど走行写真の撮影を試みたのですが、2度とも運休になってしまい結局ホームでの撮影のみです。焼津、島田、用宗、金谷によく止まってました。効率が悪いので、走行中の貨物列車を撮影されている方は少ないかもしれませんねえ。」(ohnoさん)
撮影:ohnoさん  金谷 1976.9.15
「上りブルトレ撮影の合間に撮った一枚。6時頃到着の「あさかぜ2号」と6時半頃到着の「富士」の間に、EF18の単機回送運用が設定されていました。」(hojikurinさん)
やはり引っ掛け標識灯のEF18は格好いいですね〜。同じ二軸先台車付きのEF57などとは異なるスリムなデッキがスマートな印象です。
撮影:hojikurinさん  浜松 1976
f-ichiro-ef1833
前面窓及びエアフィルター原形時代の姿です。上の写真と比べると差異が良く分かります。ワイパーは機関士側もKW3D。窓下の外側隅と中央にそれぞれ小さな突起が見られます。隅の物は手動式ワイパー取付跡と思われますが、中央の物は何でしょうね。
「辻堂駅中線に停車中の上り貨物です。これは2エンド側のデッキになると思いますが今思えば角度を変えてもっと写しておけば良かったと、悔やんでいます。折角、停まっていたのですから。 」(Fのイチロさん)

撮影:Fのイチローさん  辻堂 1965.6〜7
f-ichiro-ef1833
こちらも原形窓、原形フィルター時代です。
保土ヶ谷駅構内の様子は現在からは想像できませんね。
「東海道下りローカル貨物を牽き、雨の保土ヶ谷駅で後続の通過待ちをしています。 」(Fのイチロさん)

撮影:Fのイチローさん  :保土ヶ谷 1964.10.18
f-ichiro-ef1833
上の写真と同じ時の撮影です。前燈後ろの避雷器がLA12です。一見迷彩塗装の様に見えますが雨のいたずらです。この時代の電機の写真を見るとほとんど艶の無い姿が多く感じますが、塗装自体がそうだったのか単に汚れていただけなのか気になるところです。
「シャープな感じのデッキ。この角度で見るのが気に入っています。東京近くでは、EF18にあまり出会えませんでした。 」(Fのイチロさん)

撮影:Fのイチローさん  :保土ヶ谷 1964.10.18
 EF18 34〔浜松〕
かつくらさん EF1834 細長いデッキのEF18(旧EF58)の特徴が良く分かります。こちらは第2エンド。車体だけ見ると同時期に製造されたEF15の2次型とまったく同じと言って良いほど似ています。(前面手すりはEF15第1次型、通風口は3次型の一部ですが)旧EF58とEF15の車体が共通設計だった証でもあります。
撮影:かつくらさん(鵠沼光芸舎)  金谷 1978.2.1
製造年月日:S26.4.23
製造:東京芝浦電気
廃車:S54.2.1〔浜松〕
namiki-EF1834 こちらは第1エンド側です。この頃はまだ正面窓のHゴム支持化がされていません。
撮影:並木美太郎さんMitarow's Rail)  金谷 1975.8.8
ef5853-EF1834 「後ろにオハ47[静シミ]が付いてまして、てっきり大井川鉄道に買い取られた
と思ってましたが、どこにもその話が出ていませんので、「貸し出し」だったのかもしれません。」(EF5853さん)
撮影:EF5853さん  1681レ 金谷―菊川 1977.7.28
Mr.slim-EF1834a デカ目の113系と並ぶ34号機。前面窓が原形で、ワイパーも窓の下にWP35が取り付けられています。
撮影:Mr.スリムさんMr.スリムの道楽部屋  藤枝 1974
Mr.slim-EF1834b 同じくMr.スリムさん撮影の浜松機関区で憩う姿です。後ろの特急色のEF60500の姿が良いアクセントですね。
撮影:Mr.スリムさんMr.スリムの道楽部屋  浜松機関区 1973
satomi-EF1834 こちらは引っ掛け式標識灯時代の貴重な同機の姿です。
「完全逆光の真っ黒写真でしたので、かなり補正を施しています。EF18が大垣で寝そべっているシーンは珍しいのではないかと思いまして。 この頃は34号機も引っかけ式の標識灯をつけてたんですね。」(里見純一さん)
写真所蔵:里見純一さん北総レール倶楽部  大垣 1961.4
ohno-ef1834 これは第2エンド側です。この姿で客車を牽いた姿が見てみたかったですね。
撮影:ohnoさん  島田 1977.9.2
当たり前ですが、埋め込み標識灯姿のEF18の車体の印象は、EF15の2次形とそっくりです。(正面昇降段などは異なりますが…)
「見学に訪れた浜松機関区にて。当時は事前予約もなくフラッと訪れれば、誰でも見学をさせていただける良き時代でした。」(hojikurinさん)

撮影:hojikurinさん  浜松機関区 1977

EF58 Top Page Back Next